富山県富山市の富岩運河環水公園(ふがんうんがかんすいこうえん)は、富山湾と市内を結ぶ富岩運河の船だまりに整備された公園で「日本の歴史公園100選」に選定。船だまり跡のカナルレイクに架かる橋「天門橋」には、展望台も設置され、立山連峰を眺望します。夜はライトアップされロマンチックなデートスポットとしても有名。
富山市随一のロマンチックスポット
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富山の発展を支えた富岩運河も戦後その役目を終え、富山県は昭和54年に運河を埋め立てて幅25mの道路を建設する計画も発表しましたが、運河を中心とした街づくりを目指す方向に変化し、親水公園として整備されたもの。
昭和63年、富山駅北地区の新都市拠点整備事業「とやま都市MIRAI計画」のスタートとともに富岩運河環水公園の整備が始まり、平成9年にオープンしました。
運河の水質も大きく改善され、今ではAAに。
富岩運河環水公園には、公募により「あいの島」と名付けられた人工島や芝生広場、遊歩道も整備され、運河には富岩水上ラインのエコシップも運航(富岩運河環水公園から出航)。
富岩水上ラインで巡るパナマ運河方式の閘門である中島閘門(なかじまこうもん)は国の重要文化財。
富岩運河環水公園にある「スターバックスコーヒー 富山環水公園店」は、オープン当初、「世界一美しいスタバ」といわれていました(スターバックスコーヒー社内における『ストアデザインアワード』で最優秀賞を受賞)。
隣接して富山県美術館があり、「環水公園の床の間」として内藤廣設計の美しい外観(東向きは一面ガラス張り)が印象的です。
屋上庭園「オノマトペの屋上」からは富岩運河環水公園越しに立山連峰を一望に。
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神通川を直線化で誕生した富岩運河
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富岩運河は、神通川を直線化する「馳越線(はせこしせん)工事」によって誕生した運河です。
現在の県庁や市役所一帯の旧河川が広大な廃川地となっていたことから、東岩瀬港から富山駅北を結ぶ運河を掘削して土砂で廃川地を埋め立てようと計画された一石二町の事業で、昭和5年に工事が開始され、昭和10年に完成。
木材などの資材の輸送に活用された運河で、運河沿岸は一大工業地帯として発展しました。
富岩運河環水公園 | |
名称 | 富岩運河環水公園/ふがんうんがかんすいこうえん |
所在地 | 富山県富山市湊入船町 |
関連HP | 富岩運河環水公園公式ホームページ |
電車・バスで | JR・あいの風とやま鉄道富山駅から徒歩5分 |
ドライブで | 北陸自動車道富山ICから約8km |
駐車場 | 171台/無料 |
問い合わせ | 富岩運河環水公園パークセンター TEL:076-444-6041/FAX:076-444-6031 |
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