富山県砺波市、夢の平スキー場近くにある展望台が散居村展望台(さんきょそんてんぼうだい)。砺波平野(となみへいや)の散居村風景を一望にする絶景の地。鉢伏山(510.1m)の標高433mの地点にある展望台で、富山県の「ふるさと眺望点」にも指定されています。富山県道346号山田湯谷線沿いで、アプローチも便利。
砺波平野の散居村を見渡す展望台
庄川と小矢部川が形成した扇状地が砺波平野。
散居村とは中世末から近世初頭、庄川扇状地の未開拓地を開拓するにあたり、耕土の厚い少し高い場所に屋敷林で囲んだ住居を定め、その周辺を耕作して生まれた村落です。
農業経営上非常に有利な開拓のため、人々は農地を交換し合って自分の家の周りに土地を集めるように努め、加賀藩も土地交換を認め、現在、散居村地帯は約200平方キロで民家約7000戸を数えています。
砺波平野の散居村の特徴は、それぞれの家の周りに屋敷林を巡らせること。
屋敷を囲む林はカイニョと呼ばれ、開拓前の原生林の一部とも推測されますが、スギ、ケヤキ、アテ、タケなど多様な樹種が植栽されています。
スギ、ケヤキの落ち葉や枝木などは炊事や風呂焚きの大切な燃料として自給自足の生活を支えていました(「タカ(土地)を売ってもカイニョ(屋敷林)は売るな」ということわざがあるほど、屋敷林は大切に保護されてきました)。
家の敷地内に小さな水路を引いて、生活水に利用してきました。
散居村については、「となみ散居村ミュージアム」で詳しく学ぶことができます。
散居村展望台の近く(南側、県道沿い)は、「砺波平野の散居景観」案内板の設置された散居村展望広場もあります。
散居村展望台 | |
名称 | 散居村展望台/さんきょそんてんぼうだい |
所在地 | 富山県砺波市五谷八布施22-3 |
関連HP | 砺波市公式ホームページ |
電車・バスで | JR砺波駅からタクシーで30分 |
ドライブで | 北陸自動車道砺波ICから約13km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | TEL:0763-37-2323/FAX:0763-37-2139 |
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