うなづき湖第二展望広場・宇奈月温泉木管事件碑

うなづき湖第二展望広場・宇奈月温泉木管事件碑

富山県黒部市宇奈月町、宇奈月ダムのダム湖・うなづき湖の湖畔、新柳河原発電所の対岸に位置するのがうなづき湖第二展望広場。展望広場とは名ばかりで、湖側に木が茂りあまり眺望はありませんが、駐車場の脇に、宇奈月温泉木管事件碑が立っています。宇奈月温泉木管事件(昭和10年判決)は、民法上重要な判例のひとつになっています。

民法を学んだ人なら、覚えのある有名な事件

うなづき湖第二展望広場・宇奈月温泉木管事件碑

有斐閣の『民法判例百選I』の筆頭に記載されるのが宇奈月温泉木管事件
宇奈月温泉の源泉は黒部川上流の黒薙温泉で、そこから温泉を引湯しています。
大正6年に、土地の利用権を有償・無償で確保して、温泉を引く木管を敷設しましたが、その途中で、2坪分だけ利用権を確保していない土地がありました。
その後、この引湯管は、黒部鉄道(現在の富山地方鉄道)が管理しましたが、この2坪の土地を新たに購入した所有者が、引湯管を撤去、あるい土地全体(利用価値のない傾斜地)の買取を要求したもの。
黒部鉄道がこれに応じなかったので、土地所有者が黒部鉄道を訴えたもの。
第1・2審は請求を退け、ついに大審院(明治憲法下の最上級審)で審理が始まり、大審院は、昭和10年10月5日、「権利ノ濫用」という文言を初めて用いて、請求を棄却したのです。

引湯管は宇奈月温泉にとって不可欠なもので、土地は急傾斜地で利用価値のない土地。
1坪26銭で購入した土地を1坪7円で売ろうとしていたことが悪質という結論に。
「宇奈月温泉木管事件碑」には、高岡法科大学学長だった吉原節夫による解説文が付されています。

ちなみに現在も黒薙温泉の湯は「とちの湯」を経由し、うなづき湖第二展望広場背後の山中を宇奈月温泉街へと引湯されています。

名称 うなづき湖第二展望広場・宇奈月温泉木管事件碑/うなづきこだいにてんぼうひろば・うなづきおんせんもっかんじけんひ
所在地 富山県黒部市黒部峡谷口
電車・バスで 富山地方鉄道宇奈月温泉駅から徒歩50分
ドライブで 北陸自動車道黒部ICから約15km
駐車場 2台/無料
問い合わせ 黒部・宇奈月温泉観光局 TEL:0765-57-2850/FAX:0765-57-2852
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
新柳河原発電所

新柳河原発電所

うなづき湖の湖畔にある西洋の城を思わせるフォルムの発電所。平成5年に運用が開始された水路式の水力発電所で、黒部川の出し平ダム、黒薙川の二見ダムの水を使っています。黒部峡谷鉄道(トロッコ列車)の車窓からのみ見学が可能で、黒薙方面(黒部川上流)

うなづき湖第一展望広場

うなづき湖第一展望広場

富山県黒部市宇奈月町、宇奈月ダムのダム湖・うなづき湖のダムサイトに近い展望台がうなづき湖第一展望広場。うなづき湖に架かる湖面橋の北詰め、尾瀬場トンネルの入口近くの湖畔に位置する展望台。湖岸を走る黒部峡谷鉄道、その先の新柳河原発電所などを眺

尾の沼公園

尾の沼公園

富山県黒部市宇奈月町、うなづき湖の湖畔を走る町道うなづき湖線の終点にあるのが尾の沼公園。黒部市尾の沼体験交流施設「とちの湯」がありますが、湖岸一帯が尾の沼公園(展望駐車公園)として整備され、展望広場も用意されています。対岸に峡谷を走る黒部峡

 

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