串本港の沖合、1.6kmに浮かぶ大島(紀伊大島)。天然の良港である大島港は、江戸時代には江戸〜大坂航路の寄港地、風待ち港として栄え、平成11年、串本と大島を結ぶ和歌山県道40号(樫野串本線)のくしもと大橋が完成するまで串本港との間に串本節に謳われた巡航船が行き来していました。
緩やかな放物線を描く美しいアーチ橋
くしもと大橋は、潮岬側から386m(ループ橋)と290m(アーチ橋)からなり、白い橋と亜熱帯の植物が茂る島とのコントラストが見事。
架橋の場所が吉野熊野国立公園第2種特別地域に指定された美観地区のため、橋梁形式も自然との調和を尊重し、島影を思わす緩やかな放物線を描くアーチ橋になったとか。
くしもと大橋はスズキのハッチバック型コンパクトカー、4代目スイフト(SWIFT)CM『スイフト ハイブリッド登場』篇のロケにも使われています。
串本と大島を結んだ巡行船
串本節に「ここは串本 向かいは大島 仲をとりもつ 巡航船」と歌われた巡航船。2番の歌詞には「ここは串本 向かいは大島 橋をかけましょ 船ばしを」という歌詞もありますが、実際に架橋されたのが船橋ではなく、海上橋梁区間629mのくしもと大橋というわけです。
大正元年8月に米国製、5馬力電気着火エンジンを備えた「乙姫丸」が就航し、その頃から大島への渡船は巡航船とよばれるようになったのです。
大正元年8月に米国製、5馬力電気着火エンジンを備えた「乙姫丸」が就航し、その頃から大島への渡船は巡航船とよばれるようになったのです。
くしもと大橋 | |
名称 | くしもと大橋/くしもとおおはし |
所在地 | 和歌山県東牟婁郡串本町出雲 |
関連HP | 串本町公式ホームページ |
電車・バスで | JR串本駅から熊野交通バス灯台口行きで15分、くしもと大橋下車すぐ |
ドライブで | 紀勢自動車道すさみ南ICから約26km |
駐車場 | ポケットパーク(6台/無料) |
問い合わせ | 串本町産業課商工観光グループ TEL:0735-62-0557 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
取材・画像協力/和歌山県
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