神倉神社(ごとびき岩)

神倉神社(ごとびき岩)

ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の構成資産のひとつ、熊野速玉神社(くまのはやたまたいしゃ/熊野三山)の飛び地摂社にあたるのが同じ和歌山県新宮市にある神倉神社(かみくらじんじゃ)。赤い鳥居がある山麓から社殿と御神体のある神倉山へは、538段もの急な石段を上り、山上の断崖に御神体のごとびき岩が鎮座しています。

熊野の神々が降臨したと伝わる神聖な場所

神倉神社(ごとびき岩)
神倉神社(ごとびき岩)

山上へと続く石段は、源頼朝による寄進と伝わるもので鎌倉積み。
神倉山は、神の磐座(いわくら)ともいわれ、熊野の神々が降臨したと伝わる神聖な場所です(『長寛勘文』記載の「熊野権現垂迹縁起」に、「庚午の年3月23日、熊野新宮の南の神蔵の峯にお降りになった」と記されています)。
神仏習合の時代には、熊野根本神蔵権現、熊野速玉大社奥院と呼ばれていました。

ごとびき岩の上に神が宿るとされ、巨石信仰のもと、熊野速玉神社も現在地に移転するまで、ここを社地としていたのです。

「ごとびき」とは熊野での方言でヒキガエルのこと。
山上の巨石群のうち、最も大きな巨岩の形がヒキガエルに似ていることが名の由来となっています。

御神体のある場所は展望地で、熊野川や太平洋が一望のもと。

また2月6日に行なわれる例祭『熊野御燈祭』では、白装束に荒縄を締めた男たちが松明を手にして石段を駆け降ります。
神倉神社は、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録。
朱印や御札などは熊野速玉大社の社務所で取り扱っており、御朱印には「熊野三山元宮」と記載されています。

神倉神社(ごとびき岩)
神倉神社(ごとびき岩)
名称 神倉神社(ごとびき岩)/かみくらじんじゃ(ごとびきいわ)
所在地 和歌山県新宮市神倉1-13-8
関連HP 熊野速玉大社公式ホームページ
電車・バスで JR新宮駅から徒歩15分
ドライブで 阪和自動車道南紀田辺ICから約88km
駐車場 神倉神社観光客用駐車場(6台/無料)
問い合わせ 熊野速玉大社 TEL:0735-22-2533
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
熊野速玉大社

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