出羽三山の一つ湯殿山は、標高1500mで月山に連なり、湯殿山神社はその北側の渓流の畔に鎮座する神社。六十里越街道から湯殿山有料道路に入り、終点の駐車場から徒歩かシャトルバスを利用。御神体は湯がこんこんと湧き出す茶褐色の巨大な岩で、「語るなかれ、聞くなかれ」とされた出羽三山屈指の聖域。
出羽三山随一の神域が湯殿山山頂
湯殿山神社の本宮は、自然崇拝の原形を今もとどめ、神秘のベールに包まれています。
 参拝する際は、入口で身を清めるためお祓いを受け、裸足にならなくてはいけません。
 御神体はもちろん撮影禁止。
元禄2年6月5日(西暦1689年7月21日)、羽黒山の本坊で連句の会を催した芭蕉は、翌日、強力(ごうりき)に案内されて月山山頂を極めます。
 山頂の山小屋で1泊し、さらに月山から湯殿山へと下り、遅咲きの桜を愛でています。
出羽三山での感動について芭蕉はまったく記していません。
 山中の詳細は、行者の決まりとして他言することを禁じられているので「筆をとどめてしるさず」。
 『奥の細道』にはそう書き記されているのです。
本宮前の広場には、「語られぬ湯殿にぬらす袂かな」の芭蕉句碑が立っています。
神仏習合の修験の地として繁栄した出羽三山は、明治維新後に廃仏毀釈の嵐が吹き荒れました。
 神仏習合時代において、湯殿山は、現在・過去・未来のすべてが凝縮された大日如来の密厳浄土とされ、出羽三山を巡り湯殿山へと赴けば即身成仏すると説かれていました。
 羽黒山では現世利益を、月山で死後の体験をして、湯殿山で新しい生命をいただいて生まれ変わる、という類いまれな「三関三度(さんかんさんど)の霊山」として栄えたのですが、そのゴールで、蘇りの地とされたのが、湯殿山だったのです。
明治の神仏分離令以前の湯殿山別当四ヶ寺は、本道寺(現・口ノ宮湯殿山神社)、大日寺(現・大日寺跡湯殿山神社)、大日坊、注連寺。
 注連寺や大日坊では湯殿山の開祖を空海としています。
湯殿山神社 3つのチェックポイント
 出羽三山随一の神域が湯殿山山頂
  御神体は湯がこんこんと湧き出す茶褐色の巨大な岩
  参拝する際は、入口で身を清める
| 湯殿山神社 | |
| 名称 | 湯殿山神社/ゆどのさんじんじゃ | 
| 所在地 | 山形県鶴岡市田麦俣六十里山7 | 
| 関連HP | 出羽三山神社公式ホームページ | 
| 電車・バスで | JR鶴岡駅から庄内交通バス湯殿山行きで1時間30分、終点下車、連絡専用バスで5分 | 
| ドライブで | 山形自動車道湯殿山ICから約14.4km | 
| 駐車場 | 200台/無料 | 
| 問い合わせ | 湯殿山神社 TEL:0235-54-6133/FAX:0235-54-6143 | 
| 掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 | |

















 
 
 
 
 
 
 
 








