立石寺・根本中堂

立石寺・根本中堂

山寺と通称される宝珠山立石寺(山形県山形市)は、比叡山延暦寺の分院で、貞観2年(860年)に円仁(慈覚大師)が創建。本堂にあたる根本中堂は、延文元年(1356年)、初代山形城主・斯波兼頼(しばかねより)が再建したもので、国の重要文化財に指定されています。山麓にあるので、まずは根本中堂に参詣を。登山口から徒歩3分。

不滅の法燈が灯る山寺(立石寺)の本堂

立石寺・根本中堂
立石寺・根本中堂

ブナの建造物としては日本最古という根本中堂の堂内には、慈覚大師作の薬師如来座像や伝教大師像、文殊毘沙門像などを安置。
1000年以上の昔から絶やさずともされた「不滅の法灯」があります。
これは比叡山から分火されたもので、奥の院の常火、開山堂の常香に分けられたと伝えられています。

根本中堂の入口に安置されている布袋尊をなでてお参りするのが慣わしとなっているので、お見逃しなく。

松尾芭蕉は『奥の細道』途中、元禄2年5月27日(1689年7月13日)の午後、立石寺の山麓、「預リ坊」(宿坊)に入り、それから「山上・山下巡礼終ル」(曽良の日記)という健脚ぶりを示しています。

絶やさずに灯される「不滅の法灯」
法灯とは「心に法の灯を点す」こと。
つまり「釈迦が説く法(真理)を学び実践すること」を意味しています。
だから油断は大敵で、法灯は永遠に継続する必要があるわけです。

元亀2年(1571年)、明智光秀率いる織田信長軍の焼き討ちにあった比叡山延暦寺は、その法灯が途切れたため、立石寺から法灯を分けてもらっています。
その立石寺は、創建時に比叡山から法灯を分与してもらっており、こちらも戦国時代の大永元年(1521年)に戦乱で一時消えるも再び比叡山から分与されているのです。

立石寺・根本中堂
名称 立石寺・根本中堂/りっしゃくじ・こんぽんちゅうどう
所在地 山形県山形市山寺4456-1
関連HP 立石寺公式ホームページ
電車・バスで JR山寺駅から徒歩5分
ドライブで 山形自動車道山形北ICから約10.6km
駐車場 150台/有料
問い合わせ 立石寺山門寺務所 TEL:023-695-2843
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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