立石寺・開山堂

立石寺・開山堂

山寺と通称する、山形県山形市の名刹。立石寺(りっしゃくじ)を開祖したと伝えられる円仁(えんにん=慈覚大師)を祀る廟所が、開山堂。現存する建物は嘉永4年(1851年)の再建で、堂内には大師の木造の座像が安置されています。比叡山延暦寺(滋賀県)から移され、分火された、不滅の常香が焚かれています。奥の院から徒歩15分。

立石寺開祖の円仁(慈覚大師)を祀る廟所

立石寺・開山堂

開山堂では、僧侶が朝夕、食飯と香を供えてお勤めしています。

史実としては、円仁は貞観6年(864年)、比叡山で没していますが立石寺の入定窟(にゅうじょうくつ)は、円仁の遺骸を安置すると伝えています。
それでも慈覚大師入定の伝説は平安時代には確立していたと推測されています。
慈覚神仙説では、比叡山で入滅したその体は忽然として消え失せ、羽州立石寺に落ち着いたというもの。

天台宗を初めて出羽に広めたのは実は天台宗の僧・安慧(あんえ/794年〜868年)。
安慧は、比叡山に登って最澄・円仁の教えを受け、承和11年(844年)、出羽国の講師に任じられ、その師・慈覚を「勧請開山」(名誉開山)としたと考えるのが妥当。
つまりは、開山は円仁、開祖が安慧ということに。

円仁(慈覚大師)が実際に東国巡錫したのは天長6年(829年)〜天長9年(832年)で、弟子である心能と実玄をこの地に留め置いて立石寺の開創にあたらせたと考えることもでき、寺伝の貞観2年(860年)より創建が早いという可能性も残されています。

立石寺・開山堂
立石寺・開山堂
名称立石寺・開山堂/りっしゃくじ・かいざんどう
所在地山形県山形市山寺4456-1
関連HP立石寺公式ホームページ
電車・バスでJR山寺駅から徒歩5分
ドライブで山形自動車道山形北ICから約10.6km
駐車場150台/有料
問い合わせ立石寺山門寺務所 TEL:023-695-2843
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
立石寺

立石寺

山形県山形市山寺、山寺の通称で知られる立石寺(りっしゃくじ)は、貞観2年(860年)、慈覚大師(円仁)が創建したと伝わる天台宗の古刹。実際の開祖は安慧(あんね)で、『奥の細道』で、芭蕉が訪れ「閑(しづ)かさや岩にしみ入る蝉の声」の句を詠んだ

立石寺・根本中堂

立石寺・根本中堂

山寺と通称される宝珠山立石寺(山形県山形市)は、比叡山延暦寺の分院で、貞観2年(860年)に円仁(慈覚大師)が創建。本堂にあたる根本中堂は、延文元年(1356年)、初代山形城主・斯波兼頼(しばかねより)が再建したもので、国の重要文化財に指定

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