山梨県北杜市長坂町にある国蝶オオムラサキをメインにした昆虫館が北杜市オオムラサキセンター。日本の国蝶で、雄の羽の表面は美しい紫色、羽は広げると10cm以上にもなる華麗な蝶、オオムラサキ。このオオムラサキの日本一の生息地が、北杜市長坂町の雑木林なのです。
オオムラサキを観察できる貴重な施設
約6haの自然公園では、棚田には茅葺小屋や水路、木道、炭焼き窯、里山体験林、オオムラサキ観察樹、メダカ観察池、トンボ湿生植物観察沼、自然観察林などが整備され、7月〜8月上旬頃、クヌギやコナラの樹液を吸いにやってくる、オオムラサキを観察することができます。
園内には本館、森林科学館、生態観察施設「びばりうむ 長坂」の3つの施設があり、本館の標本展示室では拡大模型によるオオムラサキの飛翔のメカニズムや体の仕組みの紹介、ハイビジョン映像による生態の説明などが行なわれています。
森林科学館の工作室では、土日、祝日や夏休みなどを中心に間伐材を使った工作教室を開催。
またクヌギやエノキなどが植えられた「びばりうむ 長坂」では、自然界に近い状態でオオムラサキを年間通じて観察可能です。
オオムラサキや昆虫のグッズを販売するミュージアムショップも併設。
オオムラサキにとっては、エノキとクヌギの雑木林が大切
北杜市長坂町がオオムラサキの生息に適しているのは、炭焼きの原料となるクヌギ林が多く残っていること(成虫時代にクヌギの樹液を吸います)、水辺にエノキ(幼虫時代にエノキの葉を食します)が多く自生すること、冬は寒く適度に雪が降るため乾燥が少ないことが生息条件に当てはまるから。
オオムラサキは、エノキに卵をを産み付け、エノキの近くで死んでいきます。
エノキとクヌギの雑木林はオオムラサキにとって、生命の源なのです。
長坂町では成虫を観察できるのは7月が最盛期、8月に産卵を終えると成虫は死んでしまいます。
北杜市オオムラサキセンター | |
名称 | 北杜市オオムラサキセンター/ほくとしおおむらさきせんたー |
所在地 | 山梨県北杜市長坂町富岡2812 |
関連HP | 北杜市オオムラサキセンター公式ホームページ |
電車・バスで | JR日野春駅から徒歩10分 |
ドライブで | 中央自動車道長坂ICを約4.5km、須玉ICから約6km |
駐車場 | 38台/無料 |
問い合わせ | 北杜市オオムラサキセンター TEL:0551-32-6648/FAX:0551-32-6648 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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