山梨県立八ヶ岳牧場天女山分場

山梨県立八ヶ岳牧場天女山分場

山梨県北杜市、大泉高原の天女山(てんにょさん)と、清里高原の美森山(うつくしもりやま)を結ぶハイキングコースの途中、標高1100m~1700mに広がる172ha(放牧地)の大牧場が山梨県立八ヶ岳牧場天女山分場。大正15年に馬の放牧場として開牧したという歴史ある牧場で、小淵沢に本場があります。

赤岳と牧草地をバックに記念撮影!

南アルプス、奥秩父、富士山を眺望する天女山から、八ヶ岳横断歩道(天女山・美森山ハイキングコース)に入り、樹林帯を30分ほど歩くと、広さ172haという広大な牧草地の一角に(天女山分場中央の見晴台までは天女山から徒歩45分、美森山の駐車場へはさらに徒歩2時間=八ヶ岳横断歩道は、本州では珍しい牧場横断のハイキングコースです)。
八ヶ岳高原ラインと呼ばれる山梨県道11号(北杜富士見線)・山梨県道615号(美し森清里線)沿い、東沢大橋の東側にある管理事務所(駐車場があります)からなら15分ほど歩けば、標高1530mの展望スポット(見晴台)に出ることも可能。

例年5月上旬~10月中旬に、乳牛、馬あわせて500頭ほどが放牧されており、牧草地と周囲の眺望は、まるでヨーロッパアルプスのよう。
八ヶ岳の主峰・赤岳、富士山、南アルプスの眺望が広がり、知る人ぞ知る撮影スポットにもなっています。

山梨県立八ヶ岳牧場天女山分場の一部を開放したのが、八ヶ岳高原ライン沿いにある「山梨県立まきば公園」。
羊が放牧されるなど、のどかな風景が広がり、「まきばレストラン」も営業。

山梨県立八ヶ岳牧場天女山分場
天女山分場のシンボル、ヤマナシ

山梨県立八ヶ岳牧場は公共育成牧場

山梨県立八ヶ岳牧場天女山分場

山梨県立八ヶ岳牧場は、大正15年、軍用馬の育成、酪農振興を目的に、八ヶ岳山腹の恩賜県有林を借地し(現在の天女山分場)、県営夏期預託牧場を開設し、軍用馬、役畜の馬や和牛の放牧を開始したのが始まり。

戦時中に休場していますが、昭和26年から県営牧場として再開、馬から牛へと放牧主体は変わりましたが、今でも牧場として現役。
地域の酪農家から仔牛などを預かり(1日1頭あたりの預託料を酪農家は支払い)、のびのびとした環境で健康な牛に育てる公共育成牧場。
本場(小淵沢高原/97ha)では、優良肉用繁殖雌牛(黒毛和種/172ha)を飼養し、天女山分場では県内の乳牛をメインに放牧しています。

山梨県立八ヶ岳牧場天女山分場
名称 山梨県立八ヶ岳牧場天女山分場/やまなしけんりつやつがたけぼくじょうてんにょさんぶんじょう
所在地 山梨県北杜市大泉町西井出8240
関連HP 山梨県立まきば公園(山梨県立八ヶ岳牧場)公式ホームページ
電車・バスで JR甲斐大泉駅からタクシ−で10分
ドライブで 中央自動車道小淵沢ICから約16km
駐車場 50台/無料
問い合わせ 山梨県立八ヶ岳牧場天女山分場 TEL:0551-36-3200/FAX:0551-36-4569
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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