精進湖・他手合浜(子抱き富士)

精進湖・他手合浜(子抱き富士)

山梨県南都留郡富士河口湖町、精進湖北岸にある絶景の浜が、他手合浜(たてごうはま)。ここから眺める富士山は通称「子抱き富士」。富士山の手前に寄生火山(側火山)の大室山(1468m)がちょうど富士山が子を抱くかのように位置しているのがその名の由来です。

視界に人工物のない「子抱き富士」の絶景は、この浜から

精進湖・他手合浜(子抱き富士)

精進湖の湖畔には県営の無料駐車場があるため、「子抱き富士」と呼ばれる絶景を手軽に見ることができます。

明治28年、富士五湖最初の「精進ホテル」を建設した英国人ハリー・スチュワート・ホイットウォーズ(Harry Stewart Whitworth=明治40年に日本に帰化し日本名は星野芳春)が「東洋のスイス」、「世界一美しいショージコとその周辺」と、「Japan Shoji 」(ジャパン・ショージ)を世界に紹介した絶景は今も変わりません。

ホイットウォーズが、洋式ホテルを富士五湖に建てるのにあたって、河口湖ではなく、精進湖を選んだのは、精進湖・他手合浜からの富士山は、視界に人工物がほとんどないため。
大正11年10月には、皇太子(昭和天皇)も精進湖を訪問し、精進ホテルに宿泊しています。
これは、大正10年の訪欧中、ロンドンの新聞『The Times』でホイットウォーズの精進湖の紹介記事を読んだのがきっかけ。
イギリスのエドワード皇太子(エドワード8世)に「訪日の際は精進湖に」とお誘いし、大正11年4月に来日した際の行程に入っていたのですが、あいにくの悪天候で実現しなかったため。

精進ホテルが建っていたのは、他手合浜から眺めて右手の卯ノ崎と呼ばれる岬の高台。
昭和13年から上野精養軒が保有して、7月〜10月中旬の期間限定営業していましたが、平成20年に富士急行に売却。
富士急行はリニューアルしてオープンさせる予定でしたが、その後、再開を断念しています。

湖畔を走る山梨県道706号は宇の岬トンネルでかつて精進ホテルの建っていた岬の下を抜けてしまいますが、他手合浜から走ったトンネルの手前(左手)に精進ホテルへと通じる旧道が入口が残されています。


湖に浮かぶ釣り人を乗せたボートは、ヘラブナ(解禁日3月1日~11月)、ワカサギ(11月1日~3月)を釣る人。
ヘラブナは関東でも屈指のポイントで、トップシーズンの6月は多くのボートが浮かびます。

精進湖・他手合浜(子抱き富士)
精進湖・他手合浜(子抱き富士)
精進湖・他手合浜(子抱き富士)
名称 精進湖・他手合浜(子抱き富士)/しょうじこ・たてごうはま(こだきふじ)
所在地 山梨県南都留郡富士河口湖町精進483
電車・バスで 富士急行線河口湖駅から富士急行バス本栖湖方面行きで35分、精進下車
ドライブで 中央自動車道河口湖ICから約16km
駐車場 県営精進駐車場(50台/無料)
問い合わせ 富士河口湖町観光課 TEL:0555-72-3168
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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