加茂春日神社

加茂春日神社

山梨県笛吹市春日居町にある古社が、加茂春日神社。平安時代に編纂された『延喜式神名帳』記載の古社で、賀茂・春日両神の合社で、賀茂社は欽明天皇(6世紀)の御代、春日社は文武天皇(7世紀後半~8世紀初頭)の御代に創建されたと伝えられています。

春日居という地名の由来になる古社

加茂社は、古代の賀茂氏の氏神・賀茂大神(かものおおかみ) を祀る神社で、総本社となるのが賀茂別雷神社(上賀茂神社)と賀茂御祖神社(下鴨神社)。
雷(いかづち)の御神威により、厄を祓いあらゆる災難を除くという厄除け、そして農業神として信仰されてきました。

春日神(春日明神、春日権現)は、平城京(奈良)の守護と、藤原氏の氏神として神護景雲2年(768年)に創建の春日大社が総本社。

つまり、平城京、平安京という古代の都の神々が、甲斐国に鎮座したということに。
社伝によれば、加茂神は欽明天皇元年(540年)に勧請され、春日神は698年(文武天皇2年)に甲斐国主・山上船主(やまのうえのふなぬし=山上憶良の孫)が勧請したことになっていますが、山上船主の甲斐国守に任じられるのは宝亀11年(780年)のことなので、事実としても年代には誤りがあります。

壮大なる社殿は永正14年(1517年)の笛吹川の氾濫で流出、その後、現在地に遷座しています。
現存する本殿は、元禄14年(1701年)、甲斐国城代・三枝守俊が建立したもの。
春日居という地名は、この春日神社に由来し、古代からの都との交流がうかがわれ、春日居町国府に甲斐国の国府があったことの裏付けにもなっています。

境内の桜は、例年3月下旬~4月上旬が見頃。

加茂春日神社
名称 加茂春日神社/かもかすがじんじゃ
所在地 山梨県笛吹市春日居町加茂320
関連HP 笛吹市観光物産連盟公式ホームページ
電車・バスで JR春日居町駅から徒歩10分
ドライブで 中央自動車道一宮御坂ICから約5km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 笛吹市観光商工課 TEL:055-261-2034
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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