愛媛県大洲市の肱川(ひじかわ)河口に架かる橋で現存する日本最古の道路開閉橋が長浜大橋。全長226mの橋の中央部の18mの区間を跳ね上げて開閉することができる可動橋で昭和10年の完成。架橋当時、肱川は内子の木蝋(もくろう)、木材搬出の舟運などで賑わいをみせていました。国の重要文化財で、経済産業省「近代化産業遺産」に認定。
現役で可動する道路可動橋では日本最古
全長226mという長大な橋の下に船を通すため、橋脚中央部の18mの区間を跳ね上げて開閉することができるバスキュール式(「天秤ばかり」と同じ原理を利用して跳ね上げる方式)可動橋。
中央右岸寄りの可動部と左右の5連の鋼製ポニーワーレントラス桁からなり、可動部は、桁が片側に90度回転する形式です。
設計はアメリカで15年間、最新の設計技術を学んだ橋梁技術者・増田淳(ますだじゅん)。
東京・隅田川に架かる白鬚橋(しらひげばし)、四国では、吉野川橋も増田淳の設計です。
完成当初は昭和10年という時代を反映してねずみ色でしたが、現在では赤色に塗られ「赤橋」とも呼ばれています。
戦時中には米軍機の機銃掃射を数回にわたって受け、橋梁には弾痕が残されています。
昭和52年に河口側に全長333m、コンクリート製の新長浜大橋が完成して、国道378号の道路橋としての役割は終わっりましたが、今も生活道路として現役。
事前に申し出のあった場合には開閉されるほか、毎週日曜の13:00に点検を兼ねて60度まで開く開閉を行なっています(荒天時には実施されません)。
7月~9月の19:20~21:00にはライトアップも実施。
長浜大橋 | |
名称 | 長浜大橋/ながはまおおはし |
所在地 | 愛媛県大洲市長浜・長浜町沖浦 |
関連HP | 大洲市公式ホームページ |
電車・バスで | JR伊予長浜駅から徒歩15分 |
ドライブで | 松山自動車道大洲ICから約16km |
駐車場 | 長浜大橋東詰(20台/無料) |
問い合わせ | 大洲市長浜支所地域振興課 TEL:0893-52-1111 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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