愛媛県喜多郡内子町、内子町八日市護国伝統的建造物群保存地区の少し北に建つ曹洞宗の寺が、高昌寺。山門前の境外には平成10年11月1日建立、長さ10m、重さ200tの涅槃大仏(ねはんだいぶつ)が横たわり、毎年3月15日には『ねはんまつり』が行なわれています。
境内の凛とした雰囲気から「伊予のミニ永平寺」とも
嘉吉元年(1441年)、泰雲寺(たいうんじ/現・山口市)3世・覚隠永本(かくいんえいほん)門下、大功円忠が浄久寺として創建したのが始まり。
天文2年(1535年)、曽根高昌が現寺地に移して護国山高昌寺に改称しています。
現存する堂宇は、文化4年(1807年)の火災で焼失後の再建ですが、本山の永平寺に似た雰囲気から「伊予のミニ永平寺」ともいわれています。
ちなみに、釈迦が弟子たちに見守られて、身を横たえ息を引き取る姿を表したのが釈迦涅槃像。
涅槃とはいわゆる死ではなく、煩悩の火を吹き消した入滅(にゅうめつ)、入涅槃(にゅうねはん)が正しい表現です。
涅槃仏には最後の説法をする目が開いている姿と、目を閉じたすでに入滅した姿がありますが、高昌寺の場合は入滅後。
釈迦の入滅後、56億7000万年後に弥勒菩薩が衆生を救済するというのが日本に伝わる大乗諸経典(大乗仏教)の教えです。
高昌寺(涅槃大仏) | |
名称 | 高昌寺(涅槃大仏)/こうしょうじ(ねはんだいぶつ) |
所在地 | 愛媛県喜多郡内子町城廻117 |
電車・バスで | JR内子駅から徒歩25分 |
ドライブで | 松山自動車道内子五十崎ICから約2km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 高昌寺 TEL:0893-44-2409 |
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