新美南吉の養家・新美家

新美南吉の養家・新美家

愛知県半田市にある『ごんぎつね』、『手ぶくろを買いに』などで知られる児童文学作家・新美南吉(にいみなんきち/本名:新美正八/旧姓渡邉)の母・りゑの実家が新美家。裕福な農家でしたが、大正10年、叔父・鎌治郎の病没で、当時8歳の南吉が新美家と養子縁組し、祖母が住むこの家に迎えられました。

母の実家・新美家に養子となって暮らした家

新美南吉の母・りゑは、南吉を出産してから病気がちになり、大正6年11月4日、29歳の若さで没しています(南吉4歳)。
大正8年2月に、父・多蔵は酒井志んと再婚。
当時の法律では跡取りの長男を養子に出すことを禁じていたので、多蔵は、志んと偽装離婚し、多蔵と南吉は祖父の六三郎の籍に入っているのです。

新美南吉は、新美家で祖母・志もとふたりだけの生活をおくりますが、寂しさに耐えられず、12月には父の暮らす渡邊家(新美南吉生家)に戻っています。
童話『小さい太郎の悲しみ』にその一件が触れられています。

養家・新美家は、公益財団法人かみや美術館の分館として管理されており、母屋内部、土蔵の資料館の見学には、事前予約が必要(外観の見学は自由)。

新美南吉の養家・新美家
名称 新美南吉の養家・新美家/にいみなんきちのようか・にいみけ
所在地 愛知県半田市平和町7-60
関連HP かみや美術館公式ホームページ
電車・バスで 名鉄線河和線半田口駅から徒歩20分
ドライブで 知多半島道路半田中央ICから約1km
駐車場 あり
問い合わせ かみや美術館 TEL:0569-29-2626
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
新美南吉生家

新美南吉生家

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