愛知県名古屋市中区、名古屋城の本丸・天守横の不明門(ふめいもん)から北に歩いた、御深井丸(おふけまる)エリアにあるのが、天守礎石。昭和20年5月14日の名古屋大空襲で、名古屋城天守は焼失。天守台にあった天守礎石は、昭和34年の天守再建の際に、御深井丸に移設し、保存されています。
焼失前の木造天守を支えていた礎石を移設保存
天守地階穴蔵の地盤の上に据えられ、巨大な天守を支えていたのが天守礎石。
名古屋城は慶長15 年(1610年)、全国の諸大名に命じて築城した天下普請(てんかぶしん=公儀普請)の城です。
築城されたのが天正4年(1576年)築城の安土城によって確立されたといわれる近世城郭築城技術の完成期だったこと、清洲の城下町を都市ぐるみで名古屋に移転させる(「清洲越し」)など徳川家康の意志を強く反映する城であること、さらに徳川幕府の対豊臣方への備えという当時の社会情勢を示す城ということで、国の特別史跡にもなっています。
空襲で焼け落ちた天守の、残された礎石を保存するのは、岡山城にもありますが、名古屋城の天守礎石はそうした意味でも非常に重要なものなのです。
御深井丸には西北隅櫓が現存し、国の重要文化財に指定されています。
天守礎石横にある石棺式石室は、島根県松江市山代町にあった団原古墳の石室が、長谷川家に移設され、昭和42年に名古屋城に寄贈されたもの。
名古屋城・天守礎石 | |
名称 | 名古屋城・天守礎石/なごやじょう・てんしゅそせき |
所在地 | 愛知県名古屋市中区本丸1-1 |
関連HP | 名古屋城公式ホームページ |
電車・バスで | 名古屋市営地下鉄名古屋城駅から徒歩5分 |
駐車場 | 正門前駐車場(319台/有料)、二之丸東駐車場(202台/有料) |
問い合わせ | 名古屋城総合事務所 TEL:052-231-1700 |
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