名古屋城・乃木倉庫

名古屋城・乃木倉庫

愛知県名古屋市中区、名古屋城本丸の北西、御深井丸(おふけまる)にある明治初期に名古屋城に駐留した日本陸軍の弾薬庫が、乃木倉庫(のぎそうこ)。歩兵第六連隊弾薬庫だとされるレンガ造りの倉庫で、国の登録有形文化財に指定されています。

名古屋城本丸御殿の障壁画を空襲から守った倉庫

明治5年、乃木希典(のぎまれすけ)が名古屋に赴任し、明治20年代には第五旅団長として名古屋に再赴任たことにちなんで名付けられたと伝えられ、名古屋城に残される陸軍所管時代、近代の遺構です。

名古屋城は、明治3年、尾張藩最後の藩主から名古屋藩知事となった王政復古派の徳川慶勝(とくがわよしかつ)が新政府に対して破却を申し出ていますが、プロイセン王国・ドイツ帝国公使マックス・フォン・ブラント(Maximilian August Scipio von Brandt)、日本陸軍第四局長代理・中村進一郎(なかむらしんいちろう)の訴えで、名古屋城と姫路城の保存が決定。
明治6年に名古屋鎮台が置かれますが、本丸にある本丸御殿と天守の保存が決まっていたため、本丸は明治26年、陸軍省から宮内省に移管され、名古屋離宮となっています。

本丸を除いた名古屋城には陸軍が駐留し、歩兵第六連隊の倉庫とされるのが、乃木倉庫で、角が石積み風とデザイン的にも凝っています。
壁の厚さは60cmもあるので、太平洋戦争の際には、旧国宝の名古屋城本丸御殿の障壁画、天井画などをここに避難させていたため、名古屋大空襲でも焼失を免れ、焼失を逃れた障壁画のうち1047面は重要文化財に指定されているのです。

名古屋城・乃木倉庫
名称 名古屋城・乃木倉庫/なごやじょう・のぎそうこ
所在地 愛知県名古屋市中区本丸1-1
関連HP 名古屋城公式ホームページ
電車・バスで 名古屋市営地下鉄名古屋城駅から徒歩5分
駐車場 正門前駐車場(319台/有料)、二之丸東駐車場(202台/有料)
問い合わせ 名古屋城総合事務所 TEL:052-231-1700
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

名古屋城

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名古屋城・西南隅櫓

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名古屋城・西北隅櫓

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