芦名氏の角館入城で町割りが行なわれ、火除(ひよけ)と呼ばれる広場を中心に、北側に武家屋敷が建ち並ぶ通称「内町」(うちまち)を、南側に町人や商人が住む「外町」(とまち)を配した角館。武家屋敷群の表通りは、国の重要伝統的建造物群保存地区の指定を受け、桧木内川堤とともに「日本さくら名所100選」にも選定。
「日本の道100選」にも選定されている!
さらに仙北市角館町東勝楽丁〜角館町表町上丁の0.8km区間は、「日本の道100選」にも選定されています。
通り沿いに黒板塀が連続し、板塀に沿って枝垂桜(シダレザクラ)やモミが深い木立を形成する独特の景観。
家並みは藩政時代末期の屋敷割を今も踏襲。
石黒家、青柳家、松本家、岩橋家、河原田家、小田野家と6軒現存する各武家屋敷は板羽葺きの主屋や門・蔵で構成され、「みちのくの小京都」と呼ばれています。
美しい家並みは時代劇のロケにも使われる
伝統的建造物群保存地区は旧武家町のほぼ中央にあり、角館を領有した佐竹北家の上・中級武士の武家屋敷にあたる場所。
角館城は1615(元和元)年の一国一城令発令に伴い1620(元和6)年に廃城となっていますが、城主・芦名義勝は麓に屋敷を移し、防火と防衛を意識した屋敷割や枡形を施したのです。
その時、南北に延びる町の中央に土塁を築いた「火除け」を設け、内町と外町を分けています。
美しい武家屋敷の家並みは、藤沢周平原作で、海坂藩(東北の小藩という設定の架空の藩)が舞台の映画『隠し剣鬼の爪』(平成16年/松竹、山田洋次監督・永瀬正敏主演)、『たそがれ清兵衛』(平成14年/松竹、山田洋次監督・真田広之主演)など映画のロケ地にもなっています。
桜の見頃は例年4月下旬〜5月上旬頃
全国的にも有名な武家屋敷の枝垂桜(シダレザクラ)は、1656(明暦2)年、佐竹北家が入封した直後に各屋敷に植えられたと推測される歴史ある桜。
枝垂桜(シダレザクラ)の見頃は、例年4月下旬〜5月上旬頃。
開花期間中には『角館の桜まつり』が開催され、角館武家屋敷通りが歩行者天国になります。
角館武家屋敷通り(仙北市角館重要伝統的建造物群保存地区) | |
名称 | 角館武家屋敷通り(仙北市角館重要伝統的建造物群保存地区)/かくのだてぶけやしきどおり(せんぽくしかくのだてでんとうてきけんぞうぶつぐんほぞんちく) |
所在地 | 秋田県仙北市角館町東勝楽丁 |
関連HP | 仙北市公式ホームページ |
電車・バスで | JR角館駅から徒歩20分 |
ドライブで | 秋田自動車大曲ICから約25km |
駐車場 | 市営桜並木駐車場(100台/有料) |
問い合わせ | 角館町観光協会 TEL:0187-54-2700/FAX:0187-54-1755 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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