十和田湖町と新郷村の境にある端整な三角錐の十和利山(とわりさん/990.0m)と対をなすといわれるピラミッドピークが新郷村にある大石神ピラミッド。羽井内沢の北にそびえる472.9mの小山が大石上(大石神)。昭和10年の「キリストの墓の発見」時に同時に「発見」されたピラミッドで数万年前のピラミッドという説も。
巨石群は、古代人の太陽礼拝所跡!?
小さな山の頂にある巨石群は、古代人の太陽礼拝所の跡とされ、ミステリアス。
山頂の巨岩は太陽石、方位石、鏡石などと名付けられています。
昭和10年、日本画家・鳥谷幡山(とやばんざん)も、天津教を開いた竹内巨麿(たけうちきよまろ)に同行して当時の戸来村(へらいむら=現・新郷村戸来)を訪れ、大石神をピラミッドと確信したのだという。
鳥谷幡山は、十和田湖の持つ神秘性に魅せられ、十和利山を中心に、古代文明が花開いたと考えたのです。
大石神(大石上)の山上に巨岩がゴロゴロ
さらに、「日本のピラミッド発見者」だという酒井勝軍(さかいかつとき)は、基部の周囲が12mで、神代文字が彫られていたという巨石「鏡石」、割れ目が正しく東西を指す「方位石」、正しく北極星に向かう山頂の巨石「太陽石」が配されて、「ピラミッドと同じ」としています。
酒井は、その直前に広島県庄原市の葦嶽山(あしたけやま)を「ピラミッド」としており、超古代の日本に優れた文明が存在したとの独自の主張を展開したのです。
いずれにしろ、科学性には乏しい主張ですが、古代の巨石信仰、磐座(いわくら)、さらには祭祀場である磐境(いわさか)だったのかもしれません。
ただし、磐座祭祀が開始されたのは古墳時代に入ってからというのが通説で、超古代の日本というのは、かなり非科学的な歴史観ということになります。
大石神ピラミッド | |
名称 | 大石神ピラミッド/おおいしがみぴらみっど |
所在地 | 青森県三戸郡新郷村戸来 |
関連HP | 新郷村公式ホームページ |
電車・バスで | JR八戸駅から南部バス五戸行きで40分、終点下車。南部バス羽井内方面行きに乗り換え40分、ピラミッド入口下車、徒歩1時間。新郷村中心部(新町バス停下車)からタクシー利用も可能 |
ドライブで | 八戸自動車道八戸ICから約43km |
駐車場 | 6台/無料 |
問い合わせ | 新郷村商工観光グループ TEL:0178-78-2111 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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