1596(慶長元)年、南津軽郡大光寺村(現在の平川市)に建立され、弘前城築城後の1615(元和元)年に現在地に移築されたのが浄土宗の誓願寺。長勝寺を中心に33ヶ寺の禅寺(曹洞宗寺院)を集めた西茂森禅林街、東側の守りとした元寺町寺院群(慶安2年の大火で新寺町に移転)の寺院群とは別に、西の守りとして配置されたもの。
妻入り重層四脚門の山門は国の重要文化財
江戸時代中期に建築された誓願寺の山門は、京の誓願寺(浄土宗西山深草派総本山・誓願寺=京都市中京区新京極桜之町)を模したといわれる妻入りの重層四脚門(国の重要文化財)。
誓願寺山門の上層の四周板壁には十二支の動物の絵が描かれ、屋根の軒下の縣魚に鶴と亀が付けられていることから鶴亀門と呼ばれています。
往時にはやはり京・誓願寺の大仏を模した一丈六尺の阿弥陀仏と十八間四方の大殿がありましたが1688(元禄元)年の火災で焼失。
墓所には築城の地を定めた軍師・沼田祐光(ぬまたすけみつ=沼田面松斎/戒名:清光院殿面松斎大居士)など津軽藩士が眠っています。
ちなみに本家である京都・誓願寺の表門(四脚門)は、明治5年の新京極通りの誕生、境内地の没収などで残念ながら現存していません。
また京・誓願寺の現存する本尊も明治2年に石清水八幡宮から移されたもの。往時の一丈六尺の阿弥陀仏は火災で焼失しています。
誓願寺 | |
名称 | 誓願寺/せいがんじ |
所在地 | 青森県弘前市新町247 |
関連HP | 弘前市公式ホームページ |
電車・バスで | JR弘前駅から弘南バス枯木平行き、駒越行きなどで15分、工業高校前下車、徒歩3分 |
ドライブで | 東北自動車道大鰐弘前ICから約12km |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 誓願寺 TEL:0172-34-5532 |
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