青森県東津軽郡外ヶ浜町(そとがはままち)、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産のひとつ、大平山元遺跡のガイダンス施設が外ヶ浜町大山ふるさと資料館。大平山元遺跡から出土した日本最古の土器片、世界最古の石鏃(せきぞく=矢尻)などを収蔵展示しています。
注目は大平山元遺跡から出土の無文土器片、石鏃
統合のため廃校となった大山小学校の建物を再生したミュージアムが外ヶ浜町大山ふるさと資料館。
外ヶ浜町では、町内に旧石器時代から江戸時代までの67ヶ所もの遺跡が確認されていますが、「遺物展示室」では、旧石器時代の大平山元Ⅱ遺跡、縄文時代草創期の大平山元Ⅰ遺跡、縄文時代晩期の宇鉄遺跡、今津遺跡から出土した石器、土器を展示しています。
大平山元遺跡は、移動して生活した旧石器時代から、定住化した縄文時代への移行時期の遺跡で、その目安となる土器が旧石器時代の石器などとともに発掘されるまさに移行期の遺跡。
土器が生まれたプロセスなどを知る手がかりとしても貴重な遺跡で、発掘された土器片は土器に付着した炭化物のAMS法による放射性炭素年代測定法による算定から1万6500年前のものと推測され、北東アジア最古の土器として知られています。
縄文時代の土器の特徴である縄目もない無文土器片は、「遺物展示室」でも注目の展示品です。
大正〜昭和に水田農業に使った、鍬(くわ)、鋤(すき)、千歯扱き(せんばこき=稲の穂先から籾を落とす脱穀機)、唐箕(とうみ=脱穀した籾からゴミなどを取り除く農具)など展示する「農業展示室」、釣漁具や木の伐採・運搬・製材に用いられる道具を展示する「漁業・林業展示室」、生活用具を展示する「衣食住展示室」もあり、郷土資料館として機能しています。
外ヶ浜町大山ふるさと資料館 | |
名称 | 外ヶ浜町大山ふるさと資料館/そとがはままちおやまふるさとしりょうかん |
所在地 | 東津軽郡外ヶ浜町蟹田大平沢辺34-3 |
関連HP | 外ヶ浜町公式ホームページ |
電車・バスで | JR大平駅から徒歩5分 |
ドライブで | 東北自動車道青森ICから約38km |
駐車場 | 4台/無料 |
問い合わせ | 外ヶ浜町大山ふるさと資料館 TEL:0174-22-2577/FAX:0174-22-2577 |
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