古墳の横穴式石室は「黄泉(よみ)の国」を表している
古墳時代後半に盛んに造られるようになった横穴式石室(よこあなしきせきしつ)。有名な石舞台古墳(奈良県高市郡明日香村)は、巨大な花崗岩を積み上げた両袖式の石室が露頭したもの。この石室、中国の漢代に生まれ、朝鮮半島北部で発達…
古墳時代後半に盛んに造られるようになった横穴式石室(よこあなしきせきしつ)。有名な石舞台古墳(奈良県高市郡明日香村)は、巨大な花崗岩を積み上げた両袖式の石室が露頭したもの。この石室、中国の漢代に生まれ、朝鮮半島北部で発達…
古墳時代に畿内に誕生したヤマト王権(古代日本の豪族連合政権)は、まずは瀬戸内の舟運を掌握する豪族を翼下に収め、王権の完成する4世紀以降、しだいに東国へと勢力を伸ばします。古墳時代の東国の中心は現在の群馬県。その権力の象徴…
北は岩手県から南は鹿児島県まで全国に16万基ある古墳。日本最大の古墳で、世界最大級の墳墓である大仙陵古墳(仁徳天皇陵)など、権力の象徴である大規模な古墳は前方後円墳ですが、そもそも前方後円墳は、どちらが前なのでしょうか!…
長野県塩尻市宗賀、平出博物館横にある円墳3基で構成される平出古墳群のうち、横穴式石室があるのが、第2号墳。6世紀後半〜7世紀前半に平出の古代集落(平出遺跡に一部の住居と倉庫が復元)を治めていたと考えられる豪族たちの古墳で…
昭和41年に大映(現・KADOKAWA)が製作・公開した日本映画の特撮時代劇シリーズ三部作が『大魔神』。『大魔神』、『大魔神怒る』、『大魔神逆襲』で、この大魔神のモデルとなったのが、東京国立博物館に収蔵、特別展などで展示…
長野県北安曇郡松川村、北アルプス・後立山連峰の麓、神戸原扇状地(ごうどはらせんじょうち=土石流扇状地)の末端にある古墳が、祖父が塚古墳(じいがづかこふん)。直径16m、高さ2.5mの円墳で、築造は古墳時代後期(6世紀末)…
山口県熊毛郡平生町(ひらおちょう)、山口県道23号(光上関線)沿い、室津半島西岸、瀬戸内海近くにあるのが、白鳥古墳(しらとりこふん)。墳丘長120mの前方後円墳で、山口県では最大の古墳。古墳時代中期、5世紀前半の築造と推…
茨城県水戸市愛宕町、那珂川の西岸、国の史跡に指定される古墳が、愛宕山古墳(あたごやまこふん)。墳丘長136.5m、茨城県では現存第3位となる大型の前方後円墳で、那珂川流域では最大規模を誇っています。5世紀前半の築造、仲国…
茨城県潮来市、北浦西岸を走る茨城県道187号(矢幡潮来線)沿いの大生(おおう)地区にあるのが、鹿見塚古墳(しかみづかこふん)。墳丘長58mの前方後円墳で、大生古墳群の盟主的な存在。古墳時代中期(5世紀)の築造で、畿内から…
茨城県かすみがうら市、富士見塚古墳公園北西、茨城県道118号(石岡田伏土浦線)沿いにある古墳が、太子古墳。地元では「太子のカロウド」と称され、明治時代の開墾で削平され、横穴式石室のみが露出しています。貴重な装飾古墳として…
茨城県かすみがうら市、霞ヶ浦の畔、柏崎地区にあるのが富士見塚古墳。墳丘長78m、高さが11.5mという巨大な前方後円墳の1号墳、円墳の2号墳、3号墳の3基は富士見塚古墳公園内に整備され、見学が可能。墳丘の上からは、その名…
千葉県市原市、村田川下流右岸に展開する180基を超える大規模な古墳群が、草刈古墳群。ほとんどは、ちはら台ニュータウン開発(昭和53年〜平成19年)などで消滅していますが、うち古墳群最大の前方後円墳である草刈11号墳(6世…
奈良県奈良市山陵町、ヤマト政権の王墓を多く含む佐紀盾列古墳群(さきたてなみこふんぐん)の1基、佐紀石塚山古墳(墳丘長218mの前方後円墳)の南に隣接して築かれているのが、佐紀高塚古墳(さきたかつかこふん)。宮内庁により、…
栃木県鹿沼市北赤塚町、墳丘長60.90mの前方後円墳が、判官塚古墳(はんがんづかこふん)。個人の所有地のため、墳丘内への立入りはできませんが、後円部に横穴式石室が現存しています。判官塚古墳の名は、九郎判官源義経が隠れ潜ん…
京都府船井郡京丹波町、京都縦貫自動車道・京丹波PA、道の駅「京丹波 味夢の里」のすぐ北側にあるのが、塩谷古墳群(しおたにこふんぐん)。12基の古墳(円墳)から成り立つ古墳群で、一帯は塩谷古墳公園として整備され(11基の円…
京都府京都市右京区御室双岡町、京都市街を一望にする卓越した展望地として、昭和16年に国の名勝に指定されるのが、雙ヶ岡(ならびがおか)。北から一の丘、二の丘、三の丘と3つの丘が順に並び、最高点(標高115.8m)の一の丘山…
滋賀県東近江市、近江八幡市、蒲生郡竜王町の境、湖東平野の独立山塊・雪野山(308.8m)の山上に築かれた古墳が、雪野山古墳。流紋岩で形成される雪野山の山頂部で、平成元年9月に未盗掘の竪穴式石室が発見され、古墳時代前期(4…
大阪府高槻市安満御所の町、安満山の中腹、標高125mの狭い尾根上にある、一辺20mほどの長方形墳が、安満宮山古墳(あまみややまこふん)。高槻市立公園墓地内にある古墳で、出土した「青龍三年」(235年)銘が入った青銅鏡から…