上國寺本堂
勝山舘跡の山麓に建つ上國寺は、1443(嘉吉3)年、真言宗の僧、秀延阿闍梨(しゅうえんあじゃり)創建という古刹。創建と伝えられる1443(嘉吉3)年は、津軽相内の安藤盛季が南部氏との戦いに敗れて夷島(えぞがしま=中世の北…
勝山舘跡の山麓に建つ上國寺は、1443(嘉吉3)年、真言宗の僧、秀延阿闍梨(しゅうえんあじゃり)創建という古刹。創建と伝えられる1443(嘉吉3)年は、津軽相内の安藤盛季が南部氏との戦いに敗れて夷島(えぞがしま=中世の北…
笹浪家は上ノ国で代々鰊漁などを営んできた旧家。初代は享保年間(1716年~1735年)に能登国珠洲郡笹波村(ささなみむら=現・石川県珠洲市笹波町)から松前福山に渡り、その後、上ノ国に移り住んだのだとか。現存する建物は、1…
上ノ国町の夷王山(いおうざん)山上に広がる中世の館跡、勝山館跡。館跡の周辺に白い杭が立っていますが、これは中世の山城、勝山館に暮らした和人(注/和人という言葉は18世紀末に徳川幕府が東蝦夷地を直轄した以降に見られる比較的…
千葉県館山市にある館山海軍航空隊の地下壕。総延長約1.6kmの地下壕(トンネル)で、太平洋戦争末期の昭和19年頃から建設が始まったと推定されています(建設年代は太平洋戦争開戦以前とする説もあり定かでありません)。受付は、…
夷王山山頂直下、夷王山駐車場に隣接して建つ勝山館のガイダンス施設。「上ノ国の中世の館(たて)」として北海道遺産にも登録される勝山館・夷王山墳墓群の発掘調査から、北海道の知られざる歴史が次第に明らかになってきました。発掘調…
「上ノ国の中世の館(たて)」として「北海道遺産」に登録される中世の山城。松前藩の礎を築いた武田信広(武田信廣)の館跡です。標高159.1mの夷王山(いおうざん)から北東に伸びる尾根上に、和人とアイヌが混住していたと推測さ…
北海道・上ノ国町(かみのくにちょう)の背後にそびえる山が標高159.2mの夷王山。中世の北海道は夷島(えぞがしま)と呼ばれていましたが、夷の王の山が夷王山で、山頂の直下には松前城が築かれる以前の山城、勝山館(かつやまだて…
最北の城下町・松前には、残念ながら城下町らしい町並みが残されていません。往時の雰囲気を残すのは松前城の北側(山側)に位置する寺町。松前城が福山城といわれる館(やかた)時代から、館を守る防備としての役割を担った寺院群です。…
白浜城は房総半島最南端、野島埼灯台の北1kmほどの丘陵に位置する中世の山城。戦国時代に安房(あわ)を領有した里見氏の祖・里見義実(さとみよしざね)が安房に進出し、最初の拠点としたのが白浜城です。御賓頭廬(おびんづる)尊者…
幕末の1854(安政元)年に完成した松前城の天守。日本で最後の和式天守の築城で、明治維新でも破却されずに残されましたが、昭和24年に城内にあった役場当直室からの失火で焼失。現在の天守は昭和36年の再建で、松前城資料館(有…
松前城の本丸にあって松前藩の政庁だったのが表御殿。表御殿は、明治維新後は明治8年に開校した松城小学校校舎として使用され、明治33年の新校舎建築にあたって撤去されました。表御殿の玄関部分のみ新築された小学校の正面玄関に再利…
松前城(福山城)本丸御殿の正門。切妻造り、銅板葺きの櫓門です。1849(嘉永2)年、江戸時代初期の城郭を取り壊し、北方防備を重視して新しい城郭を建設した際の門。石垣は凝灰岩を方形に加工し、隙間なく石をすり合わせて積んだ美…
松前城を中心に、その背後に防御目的もあったという寺町、そして観光施設「松前藩屋敷」を含む21万3500平方メートルのという広大な公園。「桜見本園」、「新桜見本園」やバラ園(開花は7月~9月)、ボタン園(開花は6月中旬)も…
松前から上ノ国にかけては、北海道では最初に和人が定住した場所で、松前という地名はアイヌ語の「マツ・オマ・イ」(婦人・居る・ところ=永田地名解)に由来。つまり、先住民であるアイヌが住む地に、和人の女性が共存したという珍しい…
古代に阿波国(あわのくに=現在の徳島県)から渡ってきた忌部氏(いんべうじ)が創建と伝わる古社で、安房国の一之宮。主祭神は忌部氏の祖神、天太玉命 (あめのふとだまのみこと)。創建時は布良浜(現在の布良崎神社)に鎮座していま…
4月下旬、松前町商工観光課の公園担当職員が、松前城前の「桜前線本道上陸標準木」(ソメイヨシノ)の開花を確認。松前公園の開花宣言が行なわれます。「松前公園の開花宣言」、つまりは、北海道に桜前線が上陸したことになります。
館山市街の南に位置する標高65mほどの丘陵は、1580(天正8)年、里見義頼(さとみよしより)が築いた館山城跡。城跡一帯は「日本の歴史公園100選」にも選定される城山公園として整備され、城山山頂には、模擬天守が建てられて…
太平洋戦争の敗色が濃厚となり、アメリカ軍の房総半島上陸の可能性が囁かれた戦争末期、館山市に海軍は秘密基地を構築します。秘密基地ゆえに、いつ頃掘られたのかも不明確な地下壕ですが、謎を秘めながらその一部が公開されています。