四国の国宝建築物 全6件
四国4県にある国宝建造物は、香川県2件、愛媛県3件、高知県1件の合計6件で、残念ながら徳島県にはありません。いずれも平安時代末〜鎌倉時代初期の寺社建築で、平安時代末期の阿弥陀信仰の隆盛、根強い薬師如来への信仰などを背景に…
四国4県にある国宝建造物は、香川県2件、愛媛県3件、高知県1件の合計6件で、残念ながら徳島県にはありません。いずれも平安時代末〜鎌倉時代初期の寺社建築で、平安時代末期の阿弥陀信仰の隆盛、根強い薬師如来への信仰などを背景に…
和歌山県伊都郡高野町、高野山の壇上伽藍(世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産)の東端の建つ堂が金剛峯寺・不動堂。明治41年に山内の一心院谷にあった一心院(現在の金輪塔あたり)から移築されたもので、金剛三昧院・多宝…
大阪府枚方市にある古代寺院跡が百済寺跡(くだらじあと)。百済(くだら=古代の朝鮮半島にあった王国)が滅亡した時の最期の国王・義慈王(ぎじおう)から数えて4代目の百済王敬福(くだらのこにきしきょうふく・698年~766年)…
大阪府高槻市城内町にある高槻城の二の丸、三の丸、弁財天郭、厩郭跡を中心にする4.47haの都市公園が高槻城公園。高槻城は、元亀4年(1573年)、キリシタン大名・高山右近(たかやま うこん)が、本丸や二の丸のほか町家まで…
大阪府大阪市北区、造幣局の北側、明治の洋館、泉布観(せんぷかん/国の重要文化財)の隣接地に建つのが旧桜宮公会堂(旧造幣寮鋳造所正面玄関)。造幣寮(現・造幣局)の金銀貨幣鋳造所の正面玄関を移築保存したもので、国の重要文化財…
大阪府大阪市北区、「桜の通り抜け」で知られる造幣局の北にある、大阪府に現存する最古の洋風建築が泉布観(せんぷかん)。明治4年に造幣寮(現在の造幣局)の応接所として建築された洋館で、国の重要文化財。設計は、トーマス・ジェー…
大阪府河内長野市の烏帽子形山にある中世の山城跡が烏帽子形城(えぼしがたじょう)。南北朝時代に後醍醐天皇を奉じた楠木正成(くすのき まさしげ)が築城した楠木七城のひとつと伝えられます(上赤坂城の支城)。国の史跡となった城跡…
奈良県生駒市にある真言律宗の寺、長弓寺(ちょうきゅうじ)。現存する本堂は棟木銘から弘安2年(1279年)の建築であることが判明し、国宝。入母屋造り(いりもやづくり)、檜皮葺き(ひわだぶき)、鎌倉時代の密教仏堂の代表作とし…
奈良県奈良市中町にある霊山寺真言宗大本山が霊山寺(りょうせんじ)。聖武天皇が行基に命じて創建したという古刹で、棟札から弘安6年(1283年)の建築であることが判明する本堂は、鎌倉時代の和様仏堂の代表作で、国宝。外陣、内陣…
香川県坂出市にある古社、神谷神社(かんだにじんじゃ)。五色台の一峰・白峰山の神谷に鎮座する社で、大正時代の本殿修理の際に、棟木(むなぎ)から建保7年(1219年)に本殿を再建したことが記された墨書銘が発見され、建築年が確…
香川県三豊市にある高野山真言宗の寺、本山寺(もとやまじ)。四国八十八箇所霊場第70番札所で、空海(弘法大師)が自刻と伝わる本尊の馬頭観音菩薩(秘仏)を安置する本堂は国宝。長宗我部元親の讃岐侵攻の戦禍からも逃れた正安2年(…
高知県長岡郡大豊町にある真言宗智山派の寺、豊楽寺(ぶらくじ)。豊楽寺は聖武天皇の勅願で行基開山と伝わる古刹ですが、本尊・薬師如来坐像、脇仏・阿弥陀如来坐像、釈迦如来坐像を安置する薬師堂(本堂)は、平安時代末期建立と推測さ…
大阪府大阪市中央区船場にあるルネサンス風のレトロ建物が綿業会館(めんぎょうかいかん)。日本綿業倶楽部が管理する建物は、昭和6年築で国の重要文化財。設計は関西に建築物を残す渡辺節(わたなべせつ=その門下の村野藤吾が細部の図…
兵庫県神戸市中央区の旧居留地に建つレトロ建築と超高層ビルが融合した建物が神戸朝日ビル(旧神戸証券取引所)。低層階の外壁は昭和9年築の神戸証券取引所(設計・渡辺節)を復元したもの。旧神戸証券取引所は、神戸朝日ビルとして使…
兵庫県宍粟市波賀町にある中世の山城跡を公園化したのが波賀城史蹟公園。姫路と鳥取を結ぶ因幡街道(いなばかいどう)を眼下にする城山に築かれた山城、波賀城の城跡で、山麓から遊歩道が整備され、山上の城郭には二層櫓(波賀城学習資料…
岐阜県中津川市、中山道(なかせんどう)、木曽十一宿のなかで、もっとも南に位置する宿場が馬籠宿(まごめじゅく)。山間の坂道に沿って、南北1kmほどにわたり、街道時代さながらの家並みが続いています。文豪・島崎藤村の生まれ故郷…
岐阜県中津川市と長野県木曽郡南木曽町との境にある標高790mの峠が馬籠峠(まごめとうげ)。中山道(なかせんどう)の馬籠宿(まごめじゅく/中津川市)と妻籠宿(つまごしゅく/南木曽町)の間の峠ですが、もともとはともに信州(長…
岐阜県岐阜市、岐阜市街の中心、長良川の南に聳える標高328.8mの山、金華山(きんかざん)。かつては稲葉山と呼ばれていた山は濃尾平野を一望にする天然の要害で、中世には稲葉山城が建っていました。岐阜公園から、ぎふ金華山ロー…