沖泊・鼻繰岩
永禄9年(1566年)、毛利元就(もうりもとなり)は、尼子氏を降し、石見国平定後に銀の積出港を輌ヶ浦(仁摩)から温泉津(ゆのつ)・沖泊に移しています。沖泊の湾岸には、凝灰岩の岩盤を加工して造られた鼻繰岩(はなぐりいわ)と…
永禄9年(1566年)、毛利元就(もうりもとなり)は、尼子氏を降し、石見国平定後に銀の積出港を輌ヶ浦(仁摩)から温泉津(ゆのつ)・沖泊に移しています。沖泊の湾岸には、凝灰岩の岩盤を加工して造られた鼻繰岩(はなぐりいわ)と…
温泉津(ゆのつ)から谷ふたつ北側にある天然の良港が沖泊。石見銀山から9km西に位置する湊(みなと)で、石見銀山の支配が毛利氏に移った16世紀後半、銀の積み出しと石見銀山への物資補給がこの沖泊の湊で行なわれました。温泉津沖…
江戸時代には銀山奉行支配の幕府直轄領となり、17世紀初めまでは石見銀の積み出し港として繁栄した島根県大田市の温泉津(ゆのつ)。平成19年7月に世界文化遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の構成資産。銀山衰退後は北前船の出…
石見銀山開発に尽力した奉行・大久保長安の配下、備中国早島(現・岡山県早島町)生まれの山師・安原伝兵衛が夢のお告げで発見したと伝えられる間歩(まぶ=坑道)が位置する釜屋間歩。観音菩薩に似た銀の塊を拾い、清水寺(せいすいじ)…
石見銀山の最盛期を支えた主要坑道の一つが本谷地区の標高310mに位置する大久保間歩(おおくぼまぶ)。関ヶ原合戦の直後、石見銀山の利権を手にした徳川家康から初代の銀山奉行に任命された大久保長安が、槍を手にして馬に乗ったまま…
戦国時代に発見された石見銀山ですが、その最初に発見され、坑道を用いず地表に露出した銀鉱石を削る露頭掘りで採石されたのが仙ノ山。島根県大田市の石銀(いしがね)地区にある仙ノ山(537m)の山頂付近には広大な露頭掘り跡があり…
石見銀山の守り神・金山彦命(かなやまひこのみこと)を祭神とする古社が巨岩の上に鎮座する佐毘売山神社(さひめやまじんじゃ)。世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の構成資産で、地元では、親しみを込めて「山神(さんじん)さ…
平成19年7月に世界文化遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」に指定された石見銀山(島根県大田市)。銀を掘るために掘った坑道を間歩(まぶ)と呼びますがが、石見銀山に掘られた900ほどの坑道のうち、予約なしで通年内部の見学が…
平成19年7月に世界文化遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」に登録された石見銀山の大森ゾーン(島根県大田市)で、明和3年(1766年)に創建された寺が羅漢寺。石見銀山の坑夫の霊を供養するために、江戸城大奥の女中などの寄進…
世界文化遺産に指定された核心部、島根県大田市の大森町には採掘現場で鉱山町だった銀山ゾーンと政治・経済的な中心だった大森ゾーンとがあり、大森ゾーンの町並みは江戸時代、2代目奉行・竹村丹後守(たけむらたんごのかみ)が代官所を…
島根県大田市、世界文化遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」に登録された石見銀山の大森ゾーン、大森代官所跡近くにある大森銀山地区最大の商家建築が熊谷家住宅。現存する建物は寛政12年(1800年)の寛政の大火後の再建で、部屋…
戦国時代後期から江戸時代前期に最盛期を迎えた石見銀山(いわみぎんざん)。「石見銀山遺跡とその文化的景観」として平成19年7月には世界文化遺産にも登録されていますが、その中心となった鉱山町が大森町。石見銀山は大森銀山とも呼…
伊勢崎市境島村地区は、江戸時代中期から蚕種(さんしゅ=カイコの卵)製造の盛んな地域で、田島弥平は養蚕方法を研究し、蚕の飼育には自然の通風が重要であると考え「清涼育」を大成させました。近代養蚕農家の原型ともいわれる田島弥平…
青森県つがる市にある縄文時代晩期(紀元前1000年~紀元前300年頃)の集落遺跡が亀ヶ岡石器時代遺跡。明治20年、沢根地区から宇宙人を思わせる遮光器土偶(しゃこうきどぐう)が出土し、一躍有名な遺跡に。世界文化遺産「北海道…
青森市野沢小牧野にある縄文時代後期前半の遺跡。荒川と入内川に挟まれた標高80m〜160mの舌状台地に位置し、遺跡の中心は北東北に多い環状列石(ストーンサークル)。世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産にもな…
知床の楽しみ方でもっとも重要な点は、世界遺産登録の理由を知ること。世界自然遺産に登録される知床の「流氷がもたらす生態系」をどのように楽しめばいいのでしょうか? プランを作るにあたって要注意なのは、ウトロ一辺倒の計画になる…
岩手県平泉町にある金鶏山(きんけいざん)は、中尊寺と毛越寺(もうつうじ)の間にある小山。標高98.6mながら中世に平安京(京都)に次ぐ人口と繁栄をみせた奥州藤原3代の拠点、平泉の都市設計の基本となった山。世界文化遺産「平…
岩手県平泉町にある史跡、無量光院跡(むりょうこういんあと)は、世界文化遺産「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」を構成する5資産のひとつ。源頼朝と対立した奥州藤原氏3代・藤原秀衡(ふじわらのひでひら…