大房岬

大房岬

千葉県南房総市富浦町、東京湾の湾口・浦賀水道に突き出た全長2kmの大房岬。江戸時代に江戸湾防備の砲台が置かれ、戦前には、東京湾要塞の要塞になったことで開発を免れ、自然が守られることに。岬一帯が大房岬自然公園として整備され、要塞の遺構を見学がてらの散策に絶好です。

先端部には海蝕崖の美しい断崖が続く

大房岬
大房岬空撮MAP

石器時代(先土器時代)の黒曜石剥片・粗製石斧など発見され、奈良時代には役小角(役行者)が不動明王を祀り、円仁(慈覚大師)が堂舎を構えたと伝わる歴史を秘めています。
陸繋島という特殊な地形を利用して、徳川幕府は江戸湾防備のため、弘化4年(1847年)、岬に大房台場を築き大砲13門を設置。
明治33年に軍の射的場に指定された後、昭和3年には東京湾を守るための要塞地帯(東京湾要塞の一部)となっています。

周囲は標高約80mの海蝕崖に囲まれた岬一帯は、要塞で一般の立入が禁止されていたことから豊かな自然が残されることに。
大房岬自然公園として整備され、全長5kmもの遊歩道が巡らされ、手つかずの豊かな自然のなかを散策可能。
遊歩道の途中には、展望台、キャンプ場、大房岬ビジターセンター、大房岬少年自然の家のほか、旧陸軍が建設した要塞跡や探照灯格納庫などが現存し、猿島と並び東京湾屈指の戦争(要塞)遺跡となっています。

第一展望台は、実は第一砲台の跡。
第二展望台一帯は、幕末の砲台、さらに東京湾要塞時代には探照灯照座のあった場所で、平成21年公開の映画『真夏のオリオン』(監督・篠原哲雄、主演・玉木宏)のロケ地にもなっています。

大房岬基部の駐車場近くには「ホテル&リゾーツ南房総」(ダイワロイヤルホテル)もあり、カフェ「樹の香」はランチタイムの利用も可能、さらに大浴場の日帰り入浴も実施。
ペット同伴ルーム、赤ちゃん対応ルームもあり、前面に芝生園地も広がり、リゾート感も満点です。

ちなみに江戸時代には、大房岬に江戸湾に入るクジラを見張る山見方が配され、潮を上げるクジラを見つけると狼煙を上げて安房勝山の捕鯨船団(鯨組)に知らせていたのだとか。

例年、5月8日頃と8月4~5日頃には富士山の山頂に日が沈むダイヤモンド富士を眺めることができ、「関東の富士見百景」にも選定。

大房岬
名称 大房岬/たいぶさみさき
所在地 千葉県南房総市富浦町多田良
関連HP 大房岬自然公園公式ホームページ
電車・バスで JR富津駅から徒歩40分
ドライブで 富津館山道路富津ICから約3.9km
駐車場 80台/無料
問い合わせ 大房岬ビジターセンター TEL:0470-33-4551
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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