9月20日は、東京六大学野球開幕の日、日本初の営業バスが運行したバスの日、山田式飛行船が東京上空を飛んだ空の日、咸臨丸座礁・沈没の日、平和の鐘建立、お手玉の日、ラグビーワールドカップ日本大会開幕、民間初の電灯使用の日、喜多川歌麿忌、山内一豊忌、イベント・行事で、石川県七尾市で『お熊甲祭』が行なわれます。
東京六大学野球開幕
明治36年に始まった早稲田大学と慶應義塾大学の対抗戦(早慶戦)、明治39年に中断後、大正3年から明治大学を加えて早慶明の三大学でリーグ戦を開始(早慶戦に関しては関係者が過熱を懸念したため実施されない状況が続いていました)。
その後法政大学、立教大学が加わり、大正14年9月20日に東京大学を加えて東京六大学野球連盟発足。
開幕試合は明治-立教1回戦でした。
早慶戦に関しても明治大学が強い説得を行ない東京六大学野球連盟が設立したのです。
翌年、神宮球場が落成しています。
長嶋茂雄が立教大学を卒業しプロ野球に移るまではプロ野球を凌ぐ人気がありました。
優勝した大学には硬式野球を代表して今も天皇杯が授与されています。
バスの日
明治36年9月20日、日本初の営業バスが京都・堀川中立売~七条~祇園の間を走ったことを記念して日本バス協会が制定。
福井九兵衛と坪井清兵衛が設立した二井商会が蒸気自動車を改良した乗合自動車を開発。
定員が4名と少ないこともあり明治37年1月に経営破綻であえなく営業終了しています。
現在の「バス」の法定義である「11人以上が乗れる車」の要件は満たしていません。
明治38年2月5日、12人乗りの乗合バスが横川町〜可部町間約15kmを運行を開始しており、正しくはこちらが日本最初の国産乗合バスの運行です。
広島市西区のJR・広電横川駅には日本最初の国産乗合バス(復元)が展示されています。
空の日
明治44年9月20日、山田猪三郎が開発した山田式飛行船(3号飛行船)が、滞空時間1時間の東京上空一周飛行に成功したことを記念する日として運輸省(現在の国土交通省)航空局が平成4年に「空の日」改称しました。
戦前は航空の日と呼んでいました。
日本で最初の飛行に成功したのは、1910年12月19日に東京・代々木錬兵場で徳川大尉が行った飛行実験ですが、12月では行事を行なうのに都合が悪いため山田式飛行船の9月20日が選ばれました。
ちなみに山田猪三郎は明治42年9月8日には山田式1号飛行船で自由飛行に成功していますが、このときのエンジンの馬力は50馬力でした。
この山田式気球は日露戦争にも用いられています。
ラグビーワールドカップ日本大会開幕
令和元年9月20日、第9回ラグビーワールドカップとしてアジア初の『ラグビーワールドカップ日本大会』が開幕。
公式キャッチコピーは「4年に一度じゃない。一生に一度だ。 -ONCE IN A LIFETIME-」。
開幕戦は東京スタジアム(東京都調布市)で行なわれた日本対ロシアで、30 – 10で日本が勝利しています。
平和の鐘建立
昭和39年9月20日、広島市中区、平和記念公園に原爆被災者広島悲願結晶の会が平和の鐘を建立。
大阪馬車鉄道(現・阪堺電気軌道上町線)開業
明治33年9月20日、大阪馬車鉄道が天王寺(後の天王寺西門前)〜東天下茶屋間を開業(軌間1067mm)。
明治40年に大阪電車鉄道、浪速電車軌道と改称、明治42年12月24日、南海鉄道が浪速電車軌道を合併し南海鉄道上町線に、昭和19年6月1日、近畿日本鉄道に、昭和22年、南海電気鉄道に、昭和55年12月1日、阪堺電気軌道になっています。
咸臨丸座礁、沈没
明治4年9月20日(1871年11月2日)、このサラキ岬沖の岩礁で西洋式軍艦の「咸臨丸」が沈没。
北海道へ移住する旧仙台藩亘理領の旧藩士とその家族401名余を乗せ、箱館(現・函館)から小樽へと向かう途中でした。
お手玉の日
昭和63年に新居浜アメニティ倶楽部がお手玉の普及活動を開始。
平成4年9月にお手玉シンポジウムの席上で「日本のお手玉の会」が誕生、9月20日、『第1回全国お手玉遊び大会』が愛媛県新居浜市で開かれました。
日本のお手玉の会が制定。
明治天皇京都から東京へと出発
慶応4年7月17日(1868年9月3日)、「江戸ヲ称シテ東京ト為スノ詔書」により江戸が東京と改称され、明治元年9月20日に岩倉具視、議定・中山忠能、外国官知事・伊達宗城を伴って明治天皇は京都を出発して東京に行幸しました。
10月13日に江戸城へ到着、江戸城は皇居と定められ東京城と改称されました。
首都機能が京都から東京に移されたのは明治2年〜明治4年にかけてのことです。
民間初の電灯使用
大阪紡績(現在の東洋紡)が夜間照明にアーク灯を使用。
大阪紡績は、綿糸の輸入額が巨額なことに注目した国立第一銀行の頭取渋沢栄一が個人の資産1500円(現在の数千万円)を投資して設立した日本最初の蒸気力紡績会社。
動力に蒸気機関を用いたレンガ造りの大工場を明治15年に大阪府西成郡三軒家村(現在の大阪市大正区三軒家)に完成させ、これが日本の近代紡績工業発祥の地にもなっています。
石油ランプ650を使用して夜間操業(24時間操業)も実施していましたが、明治19年9月20日にアメリカのエジソン電気会社に発注したエジソン式直流発電機を用いて白熱電灯を灯しました。
喜多川歌麿忌
浮世絵師で美人画の喜多川歌麿は文化3年9月20日(1806年10月31日)没。
墓所は世田谷区烏山の専光寺(昭和2年に烏山に移転/専光寺が浅草にあった頃に北川家の菩提寺でした)。
法名は秋円了教信士。
山内一豊忌
土佐藩初代藩主の山内一豊(やまうちかつとよ)は、慶長10年9月20日(1605年11月1日)没。
尾張国葉栗郡黒田(現在の愛知県一宮市木曽川町黒田)の黒田城に生誕(生誕地は岩倉とも)。
織田、豊臣に仕えましたが、秀吉没後に徳川家康について掛川城主から高知城主となりました。
妻である見性院(千代、まつ)は夫を「内助の功」で助けた賢妻として有名で、司馬遼太郎『功名が辻』にも描かれています。
山内一豊と正室の見性院を奉る神社として山内神社が高知市にあります。
江華島事件
明治8年9月20日、朝鮮半島・江華島(現・仁川広域市江華郡)付近の朝鮮西岸海域を測量中の日本の軍艦「雲揚号」が、江華島、永宗島砲台と交戦。
これが有名な江華島事件で、日朝修好条規締結の契機となっています。
お熊甲祭|七尾市
石川県七尾市の久麻加夫都阿良加志比古神社(くまかぶとあらかしひこじんじゃ・熊甲神社)で『お熊甲祭』(おくまかぶとまつり)が執り行なわれます。
国の重要無形民俗文化財に指定されている奇祭が熊甲二十日祭(くまかぶとはつかまつり)の枠旗行事(わくばたぎょうじ)。
9月20日生まれの有名人は?
女優のソフィア・ローレン、歌手・守屋浩、俳優・村井国夫、ミュージシャンの小田和正、女優・五十嵐淳子、歌手・石川ひとみ、女優・速水典子、プロレス・矢口壹琅、華道の池坊由紀、タレント・高橋真美、女優・麻乃佳世、プロレス・レオ北村、工藤めぐみ、女優・鈴木砂羽、歌手・一青窈、安室奈美恵、オードリー・若林正恭、Perfumeの大本彩乃と多士済々。
9月20日生まれの誕生花は?
ローズマリー、サルビア、ゼフィランテス(玉すだれ)
明日は何の日? 昨日は何の日?
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