野方遺跡

野方遺跡

福岡市西区野方にある弥生時代後期から古墳時代にかけての集落跡が野方遺跡。周辺は野方台中央公園として整備され、野方遺跡住居跡展示館が建てられています。遺跡は、『魏志倭人伝』にも記載の古代国家、伊都国のあった糸島平野と奴国(なのくに)の中心である福岡平野を結ぶ途中、早良平野(さわらへいや)に面した広石峠の出入口に位置しています。

弥生時代後期から古墳時代にかけての集落跡

遺跡は昭和48年の春、野方台団地の造成工事中に高校生により発見されたもの。
遺跡の中心部が国の史跡として保存されています。

この野方遺跡、今から1800年ほど前の弥生時代後期には径100mと径40mのふたつの環濠を巡らせ、そのなかに竪穴式住居と高床式倉庫が築かれていたことがわかっています。

発掘調査から、古墳時代の住居跡として100軒以上が確認され、常時30軒ほどの家が建っていたと推測されています。

紀元前1世紀頃の日本の様子を記した中国の歴史書『漢書』地理志には、「楽浪海中(らくろうかいちゅう)、倭人有り。分かれて百余国 を為す」とあり、早良平野では吉武高木遺跡を中心に、「早良王国」が設立していたとの意見もあります。
いずれにしろ、野方遺跡は弥生時代の「クニ」の成立過程を示す、貴重な遺跡。

野方遺跡
名称 野方遺跡/のかたいせき
所在地 福岡県福岡市西区野方5-11
関連HP 福岡市の文化財公式ホームページ
電車・バスで 福岡市営地下鉄七隈線橋本駅から徒歩25分
ドライブで 福岡都市高速福重ランプから約2.8km
駐車場 なし
問い合わせ 福岡市経済観光文化局 TEL:092-711-4666
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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