貝塚公園・国鉄20系客車

貝塚公園・国鉄20系客車

福岡県福岡市東区箱崎7丁目、福岡市地下鉄・貝塚駅前にある公園が、貝塚公園。ゴーカートのあり、子供たちにも人気の公園ですが、鉄道ファンには国鉄20系客車(ナハネフ22 1007)が静態保存されていることで有名。「あさかぜ」の終着駅だった博多駅に近い貝塚公園で余生を送っています。

ヘッドマークなどは急行「かいもん」での運行時

戦後の国鉄車両史に燦然と輝く名車といえば、国鉄初の特急形電車として昭和33年11月1日に登場した「こだま形」(東海道線をはしるビジネス特急「こだま」で使用)で知られる国鉄151系、そして東京 駅〜博多駅の寝台特急「あさかぜ」に投入されたブルートレインの元祖・国鉄20系客車でしょう。

国鉄20系客車には、自販機、トイレ、食堂、シャワー、公衆電話が設備され、「走るホテル」とも称されました。
国鉄20系客車は、昭和33年〜昭和45年に14形式473両が製造されていますが、現在、整備されて静態保存されるのは、北海道新得町の旧狩勝線ミュージアム(旧新内駅跡)、岩手県雫石町の小岩井農場まきば園、埼玉県さいたま市の鉄道博物館(こだま型の特急「とき」と並んで屋内展示)、静岡県浜松市の天竜浜名湖鉄道・天竜二俣駅構内、京都市の京都鉄道博物館と全国数ヶ所だけ。
D51などの静態保存に比べて希少な存在になっています。

貝塚公園の国鉄20系客車(ナハネフ22 1007)は、1000番台唯一の保存車で49627と連結して展示。
西鹿児島駅〜門司港駅の急行「かいもん」(昭和53年から寝台車が20系・座席車は12系に置き換えて運転、昭和59年に寝台車が24系になり、平成5年廃止)として展示されているため、ヘッドマークも急行に。

外観も修復され、年に数回程度、車内一般公開が行なわれています(見学用のホームから窓越しですが6名分のスリッパが並ぶ3段ベッドの寝台車内部を見学できます)。
ちなみに、20系までの寝台客車の普通寝台(当時の3等寝台)は、3段式で、20系の後継の14系も3段式で登場し、後に14系や24系も、多くは2段式に改造されています。

貝塚公園・国鉄20系客車
名称 貝塚公園・国鉄20系客車/かいづかこうえん・こくてつにじゅうけいきゃくしゃ
所在地 福岡県福岡市東区箱崎7-8-35
関連HP 福岡市緑のまちづくり協会公式ホームページ
電車・バスで 福岡市営地下鉄・西鉄貝塚駅から徒歩3分
駐車場 40台/無料
問い合わせ 福岡市東区維持管理課公園係 TEL:092-645-1058
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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