岐阜県瑞浪市(みずなみし)、慶長19年(1604年)、徳川幕府によって設けられた中山道(なかせんどう)の江戸から数えて47番目の宿場が大湫宿(おおくてじゅく)。美濃十六宿のひとつ。宿の町並みは十三峠西端の寺坂を下りた北町から、白山町、中町、神明町、西町までの約340mの街道に沿った細長い宿場でした。
中山道・美濃十六宿で最高所に位置する宿場
大湫宿は美濃国の中で最も高所にあたる標高510m。
山中の小さな宿場でしたが、江戸寄りの大井宿(現・恵那市大井町)との間の十三峠(じゅうさんとうげ=「十三峠に・おまけが七ツ」と称された小さな峠が連続する難所)、京側の細久手宿(ほそくてじゅく/現・瑞浪市)との間に琵琶峠があり、京からの旅程により多くの女性たちの宿泊地となり、幕末の皇女・和宮も降嫁の際にも大鍬宿本陣に宿泊しています。
宿場内には、今も格子造りの古い家並みが残されていますが、本陣跡は大鍬小学校の敷地に。
大湫宿脇本陣(保々家)は現存し、国の登録有形文化財に指定。
宿場内には高札場が復元されています。
大鍬宿では「大湫町コミュニティ推進協議会」が結成され、中山道大湫宿体験型野外自然博物館計画(大湫まちづくり計画)により、町並みの保存と活用が図られています。
宿場にある旧家・面高屋は休憩施設として開放され、集まろう会手作りの店「ほっか」として自然素材で手作りした製品を販売。
宿場の鎮守・神明神社には樹齢1300年の大杉もありましたが、残念ながら令和2年7月11日の豪雨で倒壊。
大湫宿から1.8kmの琵琶峠(557m、中山道美濃路の最高所)には石畳も復元され、散策にも絶好。
ちなみに大鍬宿は、美濃国ですが、尾張藩支配。
木曽川・飛騨川流域、長良川・揖斐川流域を中心とした軍事的・経済的(木材の川流し)に要衝の地だったからです。
大湫宿 | |
名称 | 大湫宿/おおくてじゅく |
所在地 | 岐阜県瑞浪市大湫町 |
関連HP | 瑞浪市観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 中央自動車道瑞浪ICから約14.5km |
駐車場 | 大湫宿西駐車場、または、大湫宿東駐車場を利用 |
問い合わせ | 瑞浪市経済部商工課 TEL:0572-68-2111/FAX:0572-68-9862 |
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