守護大名・土岐頼貞(ときよりさだ)の招きで臨済宗の僧・夢窓疎石(むそうそせき)が開いたといわれる岐阜県多治見市の名刹、永保寺。夢窓疎石は、同門の元翁本元(げんのうほんげん)に寺を譲り、開山としています。永保寺開創の夢窓疎石、開山の元翁本元の頂相(ちんぞう=禅僧の肖像画)が安置される開山堂は南北朝時代築で、国宝。
夢窓疎石と元翁本元を祀る開山堂
方一間の祀堂の前に方三間の礼堂(昭堂)にあたる外陣が建ち、相の間でつなぐという異色の造りで、本尊を安置する観音堂(国宝)とともに、入母屋造(いりもやづくり)、檜皮葺き(ひわだぶき)。
祠堂に夢窓国師(夢窓疎石)の頂相、仏徳禅師(元翁本元)の石造宝篋印塔が安置されています。
禅宗寺院開山堂の典型で、礼堂内は石敷きの土間になっています。
建築仕様から祀堂のほうが先に建てられていたと思われ、江戸時代の『住持歴代』に開山塔を貞和3年(1347年)に建立とあるので、南北朝時代に礼堂(昭堂)が築かれたと推測できます。
名称 | 永保寺・開山堂/えいほうじ・かいざんどう |
所在地 | 岐阜県多治見市虎渓山町1-42 |
関連HP | 永保寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR多治見駅からタクシーで7分 |
ドライブで | 中央自動車道多治見ICから約2.2km |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | TEL:0572-22-0351/FAX:0572-22-0091 |
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