岐阜県揖斐郡揖斐川町(いびがわちょう)と福井県今立郡池田町との間、福井・岐阜県境の峠が冠山峠。木曽三川のひとつ、揖斐川の源流で、「揖斐川源流 冠山」の石碑も立っています。昭和46年11月13日に山越えの林道冠山線が開通した際に、新しく誕生した峠です。
冠山峠道路の開通で、冠山登山口としての機能のみに
岐阜県と福井県の県境、標高1050mほどの峠越えの林道が走りますが、古道の峠ではなく、林道開削時に峠の名が生まれたもの。
東側のピーク、冠山(1256.6m)に由来しています。
揖斐川の源流・才ノ谷と九頭竜川水系足羽川の支流・添又谷との分水嶺(太平洋と日本海を分ける中央分水嶺)で、揖斐川、足羽川の源流ということに。
岐阜県側はかつての徳山村で、昭和62年、徳山ダム建設により藤橋村に編入合併し、平成17年1月31日に揖斐川町になっています(峠にはそれぞれの時代を反映した石碑も)。
冠山峠から岐阜県側が断崖となった岩峰の冠山山頂へは、徒歩1時間ほど。
山頂直下の北側が冠平(かんむりだいら)で、昭和30年11月6日に福井銀行24名のパーティの2名が遭難死した慰霊碑(紅葉登山で、天候急変)が立っています。
岐阜~福井の最短ルートとして国道417号・冠山峠道路が令和5年に開通、峠越えの道もその役割を終えることに。
冠山峠(揖斐川源流) | |
名称 | 冠山峠(揖斐川源流)/かんむりやまとうげ(いびがわげんりゅう) |
所在地 | 岐阜県揖斐郡揖斐川町塚 |
関連HP | 揖斐川町公式ホームページ |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag