多胡碑記念館

日本三古碑のひとつ多胡碑に隣接して建てられた博物館が多胡碑記念館。なぜひとつの碑に博物館が必要かというと、多胡碑を一目見ようと全国から訪れる人が多いから。また近年、多胡碑の周辺から多胡郡の郡衙(ぐんが=古代の役所)の正倉とみられる倉庫群の跡なども発掘され、さらに注目されています。

多胡碑の碑文を解説する博物館

多胡碑は、711(和銅4)年に設置された多胡郡のことを記した公文書を刻んだ碑ですが、この地に大和朝廷が渡来人を配して、機織りの技術の伝搬と牧(まき)と呼ばれる官営牧場の管理を委ねたのではないかと推測されています。

旧多胡郡からは糸作りの道具である紡錘車が多数出土しており、上野国の瓦はほぼ多胡郡だけで焼成したことからも渡来人の活躍が推測されるのです。

ひとつの碑から推測される古代史のロマンを歴史学的に解説するのが、多胡碑記念館。

多胡碑にとどまらず日本の名碑、中国の好太王碑なども紹介しています。
同じ高崎市吉井町には辛科神社(からしなじんじゃ/古代には韓級神社)もありますが、渡来人創建の神社と伝えられています。

多胡碑記念館周辺は吉井いしぶみの里公園として整備され、記念館前の芝生広場には南高原1号墳(高崎市吉井町神保から移築)、片山1号墳(高崎市吉井町片山から移築)という2つの円墳が移築されています。
また大賀蓮池には夏には古代蓮も花をつけます。

多胡碑記念館
名称 多胡碑記念館/たごひきねんかん
所在地 群馬県高崎市吉井町池1085
関連HP 高崎市公式ホームページ
電車・バスで 上信電鉄吉井駅から徒歩30分、またはタクシーで5分
ドライブで 上信越自動車道吉井ICから約2.8km
駐車場 吉井運動公園体育館駐車場(430台/無料)
問い合わせ 多胡碑記念館 TEL:027-387-4928
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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