赤城大沼

赤城大沼

群馬県前橋市、赤城山頂のカルデラ平原にある周囲4.5kmのカルデラ湖(火口原湖)が赤城大沼(あかぎおの)。半島となった小鳥ヶ島には赤城神社が鎮座しています。大沼南側の覚満淵(かくまんぶち)は、ミニ尾瀬とも呼ばれる湿原で、沼の水位が下がり湿原化したもの。もっとも賑やかなのは南岸の大洞地区です。

地蔵岳を中央火口丘とするカルデラ湖

赤城山は、太平洋プレートが北米プレートに衝突して下に沈み込む場所に位置し、地下のマグマが、プレート内の割れ目を上昇し、柏崎-千葉構造帯で噴出したもの。
地蔵岳が中央火口丘、最高峰の黒檜山(くろびさん)は外輪山になります。

カルデラ湖で周囲をカルデラ壁に囲まれた大沼は標高1340m、最大水深19mの湖。
大沼一周は、徒歩1時間ですが一部車道を歩く区間があるほか、水位が上がると通れない部分があるので注意が必要です。

釣りは赤城大沼漁協が組織されるほどのメッカで、結氷する冬期は氷上ワカサギ釣りが可能です。
赤城山の赤城大明神は神仏習合の中世に三所明神と称され、大沼(千手観音菩薩)、小沼(虚空蔵菩薩)、地蔵岳(地蔵菩薩)の三所を指しました。
明治時代から大沼の水を農業用水に利用しようという計画が生まれ、昭和32年、赤城大沼用水が完成。
沼尾川の落ち口に大沼取水口(大沼頭首口)があり、358haを潤しています。

ちなみに赤城山上・大沼に至る車道は、前橋市街からの県道4号(前橋赤城線)、北側の沼田市街からの県道251号(沼田赤城線)、三夜沢赤城神社の鎮座する南側からの県道16号(大胡赤城線)の3ルートがありますが、通年走行ができるのは県道4号(前橋赤城線)のみとなっています。

赤城大沼
冬期はワカサギ釣りで賑わう
赤城大沼
名称 赤城大沼/あかぎおの
所在地 群馬県前橋市富士見町赤城山
ドライブで 関越自動車道赤城ICから約25km
駐車場 大洞駐車場(115台/無料)を利用
問い合わせ 前橋市観光振興課 TEL:027-210-2189
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
赤城神社

赤城神社

赤城山への自然崇拝がルーツで、平安時代編纂の『延喜式神名帳』に名神大社「勢多郡 赤城神社」として記載される古社、赤城神社。上毛野国(かみつけのくに/現在の群馬県)二之宮(一之宮は貫前神社)。赤城山頂、大沼(おの)の小鳥ヶ島に鎮座し、赤城神社

覚満淵

覚満淵

群馬県前橋市、赤城山山上、大沼(おの)の東南、駒ヶ岳と小地蔵岳の間にある中間・高層湿原が覚満淵(かくまんぶち)。かつてはカルデラ湖である大沼と古大沼湖を形成していましたが、乾燥化などで湿原化が進んでいます。「小尾瀬」とも称される湿生植物と高

 

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