「利根川・渡良瀬川合流域の水場景観」として国の重要文化的景観に選定される水郷の町、群馬県板倉町。その水郷の町の歴史と文化を紹介するミュージアムが板倉町文化財資料館。館内では「水場(みずば)の部屋」、「板倉のむかしむかし」の2コーナーに分かれて、常設展示が行なわれています。
板倉町の水郷と縄文時代に注目!
「水場(みずば)の部屋」では、国の重要文化的景観「利根川・渡良瀬川合流域の水場景観」をジオラマを使い、洪水の際に避難する盛土や堤防の上に建てられた水塚(みつか)、地曳網(じびきあみ)漁や投網漁、四つ手網漁、アミウケ漁などを使った漁業などを紹介しています。
「板倉のむかしむかし」の展示コーナーでは、寺西貝塚の断面の剥ぎ取り、赤城塚古墳(あかぎづかこふん)から出土した三角縁仏獣鏡(さんかくぶちぶつじゅうきょう)のレプリカ、板倉遺跡(縄文時代)から出土の大型の中空土偶(仮面系)のレプリカ(東京大学総合研究博物館蔵)などが展示されています。
気候が温暖だった縄文海進(縄文時代、気候温暖化によって海面の高さが上昇し、海岸が内陸まで押し寄せてくる現象)の時代には、現在の板倉町あたりが奥東京湾の最奥部と推測され、板倉町の台地の縁(へり)には、寺西貝塚、一峯貝塚、権現沼貝塚群、離山貝塚、寺西貝塚など多数の貝塚が形成されています。
各貝塚からは、縄文人が食した汽水性のヤマトシジミなどの貝殻が多数出土し、縄文人にとって豊かな食生活が保証された地であることがよくわかります。
板倉町文化財資料館 | |
名称 | 板倉町文化財資料館/いたくらまちぶんかざいしりょうかん |
所在地 | 群馬県邑楽郡板倉町海老瀬5955 |
関連HP | 板倉町公式ホームページ |
電車・バスで | 東武鉄道板倉東洋大前駅から徒歩10分 |
ドライブで | 東北自動車道館林ICから約8km |
駐車場 | あり |
問い合わせ | 板倉町文化財資料館 TEL:0276-91-4018/FAX:0276-91-4038 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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