浜松まつり

浜松まつり

毎年5月3日〜5月5日、静岡県浜松市で『浜松まつり』が行なわれます。凧祭り(たこまつり)とも呼ばれるように中田島砂丘を舞台に170以上の町が参加して行なわれる勇壮な「凧揚げ合戦」と、80台以上の屋台が夜の街を華麗に彩る「御殿屋台の曳き回し」が中心行事。例年100万人もの人出を集めるGW屈指の大イベントです。

昼「凧揚げ合戦」、夜「御殿屋台の引き回し

端午の節句にちなみ、長男の誕生を祝って上げた初凧の風習がルーツで、明治7年頃に浜松の職人町(浜松城下には馬・塩・鍛冶・元魚・田・連尺・大工・紺屋・肴・旅籠・板屋など24ヶ町の職人の町がありました)に消防組織が誕生すると各町の若者同士の対抗意識が高まり、町対決という形で凧合戦が行なわれるようになりました。

大正8年〜戦前は、歩兵第67連隊の和地山練兵場(現・和地山公園)で行なわれましたが(凧揚げが身体を鍛える手段の一つであるということを理由に練兵場の使用が許可されたのだとか)、戦後は中田島砂丘(遠州灘海浜公園)で行なわれるようになりました。

浜松から御前崎にかけての一帯は、遠州灘から強い風が吹き、さらには東西の文化の合流地点だったこともあって凧揚げが発展するには絶好の環境だったのです。

『浜松まつり』という観光的な名称は、昭和25年、東海道線の浜松駅〜沼津駅間の電化を記念して。
つまりは、神社仏閣の祭礼とは関係ない、市民参加側の祭りといえるでしょう。

大凧は、子供が初節句を迎える家庭から提供される「初凧」が中心で、子供の名前と家紋が隅に描かれています。
さらに町ごとに有している凧は、合戦に特化して使われます。

夜に登場する豪華な彫刻や幕などで装飾された御殿屋台(ごてんやたい)は、凧揚げから帰る若衆を迎えるため、芸者衆が底抜け屋台を造って練り歩いたのが始まりともいわれています。

浜松まつり
開催日時 毎年5月3日(祝)〜5月5日(祝)
所在地 静岡県浜松市南区中田島
場所 中田島砂丘・市内中心部
関連HP 浜松まつり公式ホームページ
電車・バスで JR浜松駅からバスで15分。またはタクシーで10分。JR浜松駅から会場(中田島砂丘)までシャトルバスも利用可能
ドライブで 東名高速道路浜松ICから約7kmで飯田公園臨時駐車場、駐車場からシャトルバスを利用
駐車場 飯田公園臨時駐車場(1300台/無料)
問い合わせ 浜松まつり組織委員会 TEL:053-458-0011/ FAX:053-458-0013
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

中田島砂丘

浜松市街のすぐ南、市街地に隣接して広がる中田島(なかたじま)砂丘。日本三大砂丘のひとつにも数えられ、全長4km、幅は500m。大量の砂は、愛知県の渥美半島の海食崖が、波で削られて運ばれてきたもので、海岸線に沿って砂漠のように広がる美しい風紋

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