六甲山上の標高865m、8月の平均気温でも23.4度という涼しい気候を生かし、世界の高山植物や寒冷地の植物を中心に湿性植物、六甲山自生植物など1500種の野生植物を栽培する植物園。昭和8年、植物学者・牧野富太郎博士の指導のもとに開設されたという歴史ある高山植物園です。
世界の高山植物・寒冷地植物を中心に1500種を栽培
広さは5万平方メートルで、初夏にニッコウキスゲ咲く「湿生植物区」、6月にコマクサ咲く「ロックガーデン・日本区」、エーデルワイスが可憐な花をつける「ロックガーデン・洋種区」、ブルーポピーと呼ばれる青いケシ、メコノプシス・ベトニキフォリア(開花5月)が咲く「ヒマラヤ区」、シーボルトの著書『日本植物誌』に名花と紹介された幻のアジサイ・シチダンカ(開花6月)が咲く「アジサイ園」、カタクリ(開花3月~4月)咲く「樹林区」、オミナエシ(8月〜9月)が咲く「お花畑」に分かれています。
4月の水芭蕉、5月のクロユリと春先から花が楽しめ、ヨーロッパアルプスの標高3000〜3500mの日当たりのよい岩場に生育するエーデルワイス(セイヨウウスユキソウ)は6月、高山植物の女王と呼ばれるコマクサも6月が花期。ニッコウキスゲは7月〜8月に丘を黄色に染め上げます。
また7月初旬に見頃を迎えるヒメアジサイはその鮮やかな青色が「六甲ブルー」と呼ばれ、神戸市の市花として親しまれています。
植物学者・牧野富太郎博士が昭和3年に戸隠(長野県)の民家で見つけ、その優美さから昭和4年にヒメアジサイと命名したもので、鎌倉・明月院の「明月院ブルー」として知られるアジサイも、このヒメアジサイです(つまり明月院ブルー=六甲ブルーということに)。
植物園のスタッフによる花のガイドは、11:00~、14:00~の1日2回、30分ほどかけて園内をまわります。
植物園西入口前に集合(無料)。
山小屋カフェ「エーデルワイス」(東入口側)、フラワーグッズショップ「アルピコラ」(西入口側)を併設。
山小屋カフェ「エーデルワイス」では、六甲山のやまみつハヤシライス、六甲山のやまみつカレー、ケーキセットなどが味わえます。
画像の上にカーソルを置けば、花の名がわかります
六甲高山植物園 | |
名称 | 六甲高山植物園/ろっこうこうざんしょくぶつえん |
所在地 | 兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150 |
関連HP | 六甲高山植物園ホームページ |
電車・バスで | 六甲ケーブル六甲山上駅から六甲摩耶スカイシャトルバス、六甲山上バス利用 |
ドライブで | 阪神高速神戸線魚崎出口、摩耶出口から約14km |
駐車場 | 東入口・西入口駐車場(100台/無料、土・日曜、祝日、7月20日〜8月31日は有料) |
問い合わせ | 六甲高山植物園 TEL:078-891-1247/FAX:078-891-0137 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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