英賀神社

英賀神社

兵庫県姫路市飾磨区に鎮座し、平安時代編纂の『日本三代実録』に記載される古社、英賀神社(あがじんじゃ)。播磨国一之宮の伊和神社(宍粟市)に祀られる伊和大神(いわのおおかみ=播磨国の国土開発の神)を助け、英賀の地を拠点として播磨灘沿岸地域を開拓したのが英賀彦神・英賀姫神の夫婦神なのだとか。

境内には司馬遼太郎『播磨灘物語』文学碑も

戦国時代には英賀神社本殿裏に本丸があった英賀城主(英賀城=別所氏の三木城、小寺氏の御着城と並び播磨三大城)・赤松氏、そして三木氏の尊崇を受け、天満宮も勧請しています。

天正8年(1580年)、羽柴秀吉の英賀城攻めで、三木通秋(みきみちあき)が籠もる英賀城とともに焼失しています。
正中2年(1325年)、「熊野山新宮権輿大雄禅寺」の鐘として鋳造された梵鐘は、国の重要文化財。南北朝時代の戦乱で熊野水軍の陣鐘となった鐘が引き上げられ、赤松政則が築城した赤松氏の居城・置塩城(おきしおじょう=現在は「赤松氏城跡」の名称で国の史跡)にあったものを英賀城主が英賀神社に奉納したものと伝わっています。

境内には司馬遼太郎の『播磨灘物語』(はりまなだものがたり=黒田官兵衛の生涯を描いた歴史小説)文学碑も立っています。
司馬遼太郎の先祖は英賀城に籠城した武将とされ、黒田官兵衛に敵対したと伝えられています。
碑には 「その(先祖の)伝承が触媒になって構想がふくらんだ」と刻まれ、天下統一に向け動く秀吉の参謀、黒田官兵衛への思い入れを表した文学碑になっています。

平成26年のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』の脚本は前川洋一ですが、黒田官兵衛関連の本といえば、司馬遼太郎の『播磨灘物語』が筆頭です。

英賀神社
名称 英賀神社/あがじんじゃ
所在地 兵庫県姫路市飾磨区英賀宮町2-70
関連HP 英賀神社公式ホームページ
電車・バスで JR英賀保駅から徒歩15分
駐車場 なし
問い合わせ 英賀神社 TEL:079-239-6921/FAX:079-239-8063
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
御着城

御着城

兵庫県姫路市御国野町御着にある中世の城跡が御着城(ごちゃくじょう)。茶臼山城とも呼ばれた中世の城で、永正16年(1519年)、姫路城代・小寺政隆(こでらまさたか)が築城し、赤松氏の一族小寺氏の居城となり、別所氏の治める三木城、三木氏の英賀城

 

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