松原八幡神社

松原八幡神社

兵庫県姫路市にある古社、松原八幡神社。社伝によれば、奈良時代の天平宝字7年(763年)、妻鹿の漁師が「八幡大菩薩」と記された霊木を拾い、それを祀ったのが始まりという古社。宇佐神宮の分霊を勧請したと伝えますが、平安時代には松原荘が京・石清水八幡宮の社領となっています。

黒田官兵衛が拝殿を寄進

松原八幡神社
江戸時代築の楼門

すぐ西の妻鹿には、黒田家ゆかりの国府山城(妻鹿城、功山城)があり、黒田官兵衛は天正12年(1584年)、松原八幡宮を復興する際に、拝殿を寄進したと伝えられています。
寄進された拝殿は絵馬堂として移築され昭和56年まで存在していましたが、老朽化により現在は取り壊されています。

延宝7年(1679年)建立の楼門(随神門)は、姫路市の文化財に指定されています。

羽柴秀吉は播磨国平定後、三木合戦で焼失した松原八幡神社を姫路城南の芝原(現在の姫路駅南側)へ遷座させようとしましたが、黒田官兵衛がこの地での鎮座を懇願し、石高を減らして存続したのだという。
毎年10月14日〜10月15日の秋季例大祭は一の丸、二の丸、三の丸という3基の神輿をぶつけ合わせる神事と、旧7ヶ村の絢爛豪華な屋台が激しく練る『灘のけんかまつり』として有名。
旧松原村の獅子屋台の太鼓の音は「日本の音風景100選」に選定されています。

『灘のけんかまつり』も仏教の放生会がルーツとされ、明治初年の廃仏毀釈、神仏分離までは、八正寺が神宮寺でした。
八正寺は、聖武天皇の神亀元年(724年)、行基が創建し、淳仁天皇の天平宝字7年(763年)、勅願で、松原八幡宮(現在の松原八幡神社)の神宮寺として豊前の国・宇佐八幡宮の神霊を勧請し、別当寺(神社を管理する寺)となっていました。

松原八幡神社
名称 松原八幡神社/まつばらはちまんじんじゃ
所在地 兵庫県姫路市白浜町甲399
電車・バスで 山陽電鉄白浜の宮駅から徒歩3分
駐車場 10台/無料、例大祭時は利用不可
問い合わせ 松原八幡神社 TEL:079-245-0413
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
灘のけんかまつり(松原八幡神社秋季例祭)

灘のけんかまつり(松原八幡神社秋季例祭)|姫路市

毎年10月14日~10月15日、兵庫県姫路市の松原八幡神社で秋季例祭『灘のけんかまつり』が行なわれます。旧7ヶ村の絢爛豪華な7台の屋台や一の丸、二の丸、三の丸からなる3基の神輿がぶつかり合う祭礼。神社前や御旅山山麓などで屋台の「練り合わせ」

 

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