城崎温泉(きのさきおんせん)開湯にまつわる歴史を秘める古刹。寺伝によれば天平10年(738年)、城崎温泉の開祖・道智上人の開基です。温泉街の西にそびえる大師山(標高231m)にあり、山麓に薬師堂、山腹に本堂、山上に奥の院があり、参道を利用しての入山のほか、城崎ロープウェイ利用も可能(本堂近くに中間駅の温泉寺駅を設置)。
城崎温泉開湯の歴史を秘める古刹
道智上人は、養老元年(717年)に城崎に来訪。
鎮守・四所明神の夢告で一千日間の修行をしたところ、功徳により温泉が湧出し(現在のまんだら湯)、城崎温泉の開湯に至ったのです。
山号・寺号は、聖武天皇から「城崎温泉の守護寺」として下賜されたものとか。
道智上人の忌日である4月24日に『開山忌』が行なわれています。
室町時代初期建立の本堂は、但馬(たじま=兵庫県北部)最古の木造建造物で、国の重要文化財になっています。
本尊の十一面観音立像も国の重要文化財で、三十三年に一度ご開帳される秘仏になっています。
多宝塔の横に亀の背中に乗った「温泉開祖釈道智法師墓碑」は、道智上人が、突然姿を消してしまったため、城崎の人が亀の背に乗り去ったと信じたため建立。
境内には「温泉寺の仏教美術」と「城崎の遺跡」をテーマに、温泉寺所蔵の古文化財などを展示する「城崎町美術館」もあるので、あわせて見学を。
温泉寺 | |
名称 | 温泉寺/おんせんじ |
所在地 | 兵庫県豊岡市城崎町湯島985-2 |
関連HP | 温泉寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR城崎温泉駅から徒歩15分で薬師堂、徒歩25分で本堂。または、本堂は城崎ロープウェイ中間駅からすぐ |
ドライブで | 播但連絡道路和田山ICから約47km |
駐車場 | 城崎ロープウェイ駐車場(有料)、または、城崎温泉駅前町営駐車場(1時間まで無料、以降有料)を利用 |
問い合わせ | 温泉寺 TEL:0796-32-2669 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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