厳島神社・多宝塔

厳島神社・多宝塔

厳島神社の多宝塔は宝物館前から階段を上った小高い丘の上に建っています。大永3年(1523年)に僧・周歓(しゅうかん)によって建立され、大聖院の伽藍を構成する塔でした。江戸時代中期の宝永年間に改修されています。明治初年の廃仏毀釈、神仏分離でいったん大願寺に移されましたが、現在は厳島神社の管理となっています。国の重要文化財。

小高い丘の上に建つ塔は往時には大聖院の伽藍の一部

高さ15.6mの多宝塔は二層の塔で外部は純和様を基調としながら、上層部に天竺様、内部には禅宗様が取り入れられています。
多宝塔本尊の薬師如来像は、廃仏毀釈の嵐の中で大願寺に移されています。

厳島神社・多宝塔
名称厳島神社・多宝塔/いつくしまじんじゃ・たほうとう
所在地広島県廿日市市宮島町1-1
関連HP厳島神社公式ホームページ
電車・バスでJR宮島口駅からJR連絡宮島航路または松大観光船で10分、宮島桟橋下船、徒歩15分
ドライブで山陽自動車道廿日市ICから約4.7km。または、大野ICから約5kmで宮島口
駐車場宮島口市営駐車場(166台/有料)・もみじ本舗駐車場(500台/有料)
問い合わせ厳島神社 TEL:0829-44-2020/FAX:0829-44-0517
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
厳島神社・五重塔

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厳島神社・天神社

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