広島県広島市南区にある、広島市の海の玄関口が、広島港宇品旅客ターミナル。平成15年にリニューアルされた近代的な3階建てのターミナルビル前の桟橋は、四国へのフェリー、呉・松山へのスーパージェット、フェリー、瀬戸内海の島嶼部へのフェリー、高速船などのバースに分かれています。
呉・松山、江田島行きの高速船、フェリーなどが出航
西側のバースは、瀬戸内海の島嶼と結ぶフェリー乗り場で、似島行きフェリー(似島汽船)、江田島・三高行きフェリー(瀬戸内海シーライン)、江田島・切串行きフェリー(上村汽船)が出航。
中央の突き出した桟橋は、宮島行き高速船(瀬戸内海シーライン)、江田島・小用行き高速船(瀬戸内海シーライン)、江田島(高田・中町)行き高速船(瀬戸内海シーライン)、呉・松山行きスーパージェット(瀬戸内海汽船・石崎汽船)が発着。
東側の桟橋からは、呉・松山行きフェリー(瀬戸内海汽船・石崎汽船)、広島クルーズ銀河(瀬戸内海クルーズ)が出航。
広島港宇品旅客ターミナル3階屋上からは、広島湾を一望にし、20:00まで上がることができるので、デートスポットとしても注目です。
広島港宇品旅客ターミナルのビル内には、食堂、喫茶、土産店もあり、乗船の前後に活用できる他、広島港散策の拠点としても活用可能。
広島港宇品旅客ターミナルには広島電鉄宇品線の広島港停留場があり、広島駅からのアクセスにも便利(電車の行き先表示は「広島港(宇品)」)。
毎月第1・3日曜には、ターミナル横で生産者参加型青空日曜市『ひろしまみなとマルシェ』も開催されています。
広島港の歴史は宇品港に始まる
明治13年、前任地の大分県から、海路、広島に赴任した県令(県知事)・千田貞暁(せんださだあき)は、宇品島で蒸汽船から和船に乗り換えますが、三角州が広がる広島の海岸線は容易に上陸することができず、潮待ちを余儀なくされたのです。
この経験から広島の発展にとって港湾施設の確保は必須と判断。
着任した翌年、明治14年に内務省に宇品港築港が申請され、明治22年に完成したのが宇品港です。
明治27年には山陽本線が広島駅まで開通し、広島駅から宇品駅まで陸軍の軍事輸送専用線も敷設。
兵器や兵隊を宇品港から送り出す役割を担ったのです。
昭和7年には港湾区域が拡大され、宇品港から広島港に名称も変更されましたが、戦後の広島港の旅客輸送の中心が宇品桟橋です。
国鉄宇品線は昭和47年に旅客列車を廃止、その後貨物専用線として存続しましたが昭和61年9月30日に廃止され、道路などに転用されています。
広島港宇品旅客ターミナル | |
名称 | 広島港宇品旅客ターミナル/ひろしまこううじなりょかくたーみなる |
所在地 | 広島県広島市南区宇品海岸1−13 |
関連HP | 広島市公式ホームページ |
電車・バスで | JR広島駅から市内電車広島港(宇品)行で40分、終点下車。広島バス広島港行きの利用も可能 |
ドライブで | 広島高速3号線宇品ランプを利用 |
駐車場 | 広島港さん橋駐車場(290台)・広島みなと公園駐車場(110台)/1時間まで無料、以降有料 |
問い合わせ | 広島市みなと振興課 TEL:082-504-2337/FAX:082-504-2529 |
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