知駒峠

幌延町(日本海側)と中頓別町(オホーツク海側)の分水嶺になる知駒岳(529.2m)。その山頂にはテレビ局の中継塔が建ち並んでいます。山頂の南肩、標高419mの部分が町境(分水嶺)の知駒峠で、道道785号(豊富中頓別線)が通っているので峠越えのドライブが楽しめます(最高所は標高460m)。

北オホーツクとサロベツを結ぶ重要なルート上にある峠

知駒峠は北オホーツクとサロベツを結ぶ重要なルート上にあるのでクッチャロ湖とサロベツ原野を結ぶ最短のドライブルートとしても利用価値が大。

知駒峠の中頓別町側にある駐車スペースや中頓別町側に少し下った駐車場からは敏音知岳、中頓別市街、オホーツク海、日本海、利尻島などを眺望。

車窓にはアカエゾマツとダケカンバの針広混交林が広がり、実に見事。

知駒峠周辺はアイヌのトリカブト採取地!?
知駒(しりこま)という地名は、道道の北側の谷を流れる知駒内川のシュルク・オマ・ナイ(surku-oma-nay=トリカブトの根・ある・沢)に由来します。
アイヌは狩猟の時の毒矢に使う毒をトリカブトの根から採取し、重要な植物のひとつだったのです。

アイヌは、トリカブトの有する毒性に強弱があるものと考え(実際に土壌などによって毒性が異なるといわれています)、自分の住む集落の山野に多量に生えていても、わざわざ他村へそれを採りに出かけたりすることもあったとか。

北海道各地にあるスルクタウシナイという地名は、surku-tay-us-nay(トリカブトの根・林・ある・沢)で、まさにアイヌがトリカブトを採取した地だと推測できます。

トリカブトの花。根に毒性の強いアルカロイドのアコニチンなどが含まれる
知駒峠
名称 知駒峠/しりこまとうげ
所在地 北海道枝幸郡中頓別町上駒
関連HP 中頓別町公式ホームページ
ドライブで 稚内空港から約89km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 中頓別町産業グループ TEL:01634-6-1111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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