北塚古墳

北塚古墳

広島県福山市駅家町にある古墳が、北塚古墳(きたつかこふん)。服部大池北側の丘陵末端に築かれた古墳で、形状は不明。埋葬施設としての家形石棺(いえがたせっかん)が露出しています。律令時代へと突入した7世紀後半(古墳時代終末期)の造営だと推測され、広島県の史跡に指定されています。

組合式家形石棺が露出

北塚古墳
組合式家形石棺

高度の加工技術が必要となる花崗岩製の組合式家形石棺(底石、側石、蓋石を花崗岩の切石で組み合わせた家型)は、現存で長さ2.34m、幅1.41m。
広島県では花崗岩製の組合式家形石棺は唯一で、全国的にも希少な存在。
石棺を覆った土は完全に失われて、古墳の形状は定かでありません。

石棺だけが移設されたという説もありましたが、現在では否定され、封土が失われたものであることが判明しています。
個人所有の山林内に存在するため、マナーを守って見学を。

一帯の字名は服部(はっとり)で、古代の渡来系氏族で機織りの技能集団、服部(はたおりべ)を類推させる地にもなっています。

北塚古墳
名称 北塚古墳/きたつかこふん
所在地 広島県福山市駅家町服部永谷
関連HP 福山市公式ホームページ
ドライブで 山陽自動車道福山SAスマートICから約14km
問い合わせ 福山市文化振興課 TEL:084-928-1278
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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