オンコロマナイ遺跡

宗谷岬に近い稚内市宗谷村清浜、恩頃間内橋近くにある3~4世紀頃の集落遺跡がオンコロマナイ遺跡(オンコロマナイ2遺跡)。司馬遼太郎の『街道をゆく』シリーズ、「オホーツク街道」にも考古学者の泉靖一が発見したオホーツク遺跡として紹介されています。

ここで発掘された人骨は「オンコロマナイ人」と命名

オンコロマナイ川河口左岸の海岸砂地にあり、オンコロマナイ川の浸食で露頭した崖に50mほどの貝層が発見されました。
昭和34年、東大の泉靖一助教授を中心とする東大文化人類学教室の発掘調査によって続縄文時代の層から5体の人骨が出土し有名に。

昭和41年~43年にも再度調査が行なわれ、3体の人骨と縄文時代晩期~続縄文・擦文・オホーツク・アイヌの遺物が出土しています。
額が広く顔の高さが低く幅が広い、眼窩は横長の長方形で眉間が発達し、鼻根部が立体的で下顎枝の幅が非常に広いなどの特徴があり、「オンコロマナイ人」として報告されています。

北海道大学総合博物館は5大オホーツク文化遺跡コレクションとして香深井1遺跡(礼文島)、元地遺跡(礼文島)、オンコロマナイ遺跡(稚内市)、目梨泊遺跡(北見枝幸町)、モヨロ貝塚遺跡(網走市)を考古学展示しています。

地名の由来は定かでありません。
松浦武四郎の『蝦夷日誌』にはオショロコマナイと記され、『廻浦日誌』にはオンコロマナイと紹介されています。
オショロコマという魚の名がアイヌ語由来かどうかも定かでなく、恩頃間内(オンコロマナイ)というアイヌ語地名の由来は謎に包まれています。

オンコロマナイ遺跡
名称 オンコロマナイ遺跡/おんころまいないいせき
所在地 北海道稚内市宗谷村清浜
関連HP 稚内市公式ホームページ
電車・バスで 稚内駅ターミナルからバス宗谷岬行きで約40分、オンコロマナイ下車、徒歩5分
ドライブで 稚内空港から約17km
駐車場 あり
問い合わせ 稚内市教育委員会 TEL:0162-23-6518
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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