あぶくま洞

大滝根山(標高1193m)の山麓に、ぽっかりと口を開けるのが、8000万年の歴史遺産「あぶくま洞」。昭和44年に釜山採石場で石灰岩採掘中に発見された大鍾乳洞です。鍾乳石や石筍(せきしゅん)の数、種類の豊富さでは東洋一とも。ひとつの洞穴が3層に分かれており公開部分の全長は600m(未公開を含め3300mで国内第12位)。

大自然の造った彫刻美術館をめぐる

昭和44年、柳沼伝次郎が発見し、先崎三郎とともに最初の探検を実施。
当初は釜山鍾乳洞という仮名が付けられましたが、昭和48年に名称が公募され、「あぶくま洞」に変わりました。

あぶくま洞の洞内は照明付で探勝ができ、気温は年間を通じて13度と一定。
入口から妖怪の塔、銀樹の庭などをくぐると、透明な地下水をたたえる「洗心の池」。
階段を上ると天井までの高さ30mという大空洞、「滝根御殿」となります。
さらにもうひとつの大空洞「竜宮殿」を越えると、日本の鍾乳洞で初めて舞台演出用の調光システムが導入された「月の世界」。
途中には樹氷、クリスマスツリーとネームングされた巨大な石筍も下がっています。

例年6月中旬〜7月上旬頃には入口周辺のあぶくま洞園地にラベンダー園を開園。
また、あぶくま洞は、「恋人の聖地」にもなっていて、ラベンダー園には「誓いの鐘」が、さらに洞内にハートのイルミネーションが設置されています。
また、12月上旬~2月には洞内イルミネーションも実施しています。

あぶくま洞の北方4kmには入水鍾乳洞があるほか、カルスト台地である仙台平もドリーネ群などを観察するハイキングが楽しめます。

あぶくま洞園地のラベンダー園
12月上旬~2月の洞内イルミネーション
あぶくま洞
名称あぶくま洞/あぶくまどう
所在地福島県田村市滝根町菅谷東釜山1
関連HPあぶくま洞公式ホームページ
電車・バスでJR神俣駅からタクシーで10分
ドライブで磐越自動車道小野ICから約10.4km
駐車場700台/無料
問い合わせあぶくま洞管理事務所 TEL:0247-78-2125
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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