岩谷観音

岩谷観音

福島県福島市、信夫山の中腹にある磨崖仏が、岩谷観音。江戸時代に刻まれた三十三観音、地蔵尊、不動尊など60余体があり、壮観。現存する観音堂は慶長19年(1614年)の再建ですが、もともとは平安時代末期〜鎌倉時代頃に創建の窟観音(いわやかんのん)があった地です。

江戸時代の観音信仰隆盛を今に伝える磨崖仏群

岩谷観音

平安時代末期〜鎌倉時代、この土地を支配した豪族・伊賀良目(いがらめ)氏が持仏・聖観音を安置したのが始まりと伝えられ、応永23年(1416年)観音堂を創建。
江戸時代中期〜後期に33ヶ所の寺院を巡礼する観音信仰が庶民に流行したことを背景に、西国三十三観音を模して宝永6年(1709年)に刻まれたのが現存する磨崖仏です。

福島県内でも岩蔵寺薬師如来磨崖仏・磨崖三十三観音(二本松市)、七石山磨崖三十三観音(二本松市)、安達ヶ原岩屋磨崖仏(二本松市)、布川下神山磨崖仏(伊達市)など数多くの磨崖仏が現存していますが、大部分が18世紀のもので、福島県にも観音信仰の隆盛が伝搬していたことがよくわかります。
有名な会津三十三観音巡りも寛政20年(1643年)に会津入りした藩主・保科正之が定めたもの。

岩谷観音は、福島市の史跡および名勝に指定。

岩谷観音
名称 岩谷観音/いわやかんのん
所在地 福島県福島市石田26
関連HP 福島市観光コンベンション協会公式ホームページ
電車・バスで JR福島駅から福島交通バスで10分、日赤前下車、徒歩5分
ドライブで 東北自動車道福島飯坂ICから約6km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 観音寺(観音寺別当)TEL:024-534-5740
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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