全国には「なんだこりゃ!」と驚くような地名が各地にあります。そしてその由来も意外なものが隠されていることが。取材班の選んだ珍地名の第2弾は、ちょっとエッチな珍地名の第1弾に続く続編で、滋賀県守山市にある浮気町、そして北海道・洞爺湖の陸繋島、珍小島(ちんこじま)です。
珍地名(3)浮気町|滋賀県
なんと「浮気自治会」もあるという不思議な地区
浮気町/滋賀県守山市浮気町
浮気と書いて「ふけ」。
中世には北条氏の出である浮気氏(ふけし)の本拠地だったことが地名の由来で、浮気城、浮気自治会、守山浮気郵便局、守山市立浮気保育園もあり、浮気性の守山さんならぜひ訪れたい場所、パワースポットかもしれません。
明治13年の『滋賀県物産誌』によると、栗太郡浮気村の戸数は38戸、人口は169人で、全戸が農家。湧水が多い土地で、水蒸気が浮くことが蒸け(ふけ)となり、浮気(ふけ)に転訛したとのこと。
「浮気じゃまずいだろう」という意見は中世にはなかったということに。
近江の城50選にも選定の浮気城は、六角氏に仕えた浮気氏の居城。
浮気階常は後醍醐天皇に仕え、藤丸五葉二花の紋を賜わっています。
住吉神社境内には幅2m、高さ1.5mの土塁と壕が残され、浮気町内には、浮気城跡の土塁と堀が円周状に残っています。
承久2年(1220年)、浮気定勝が住吉神社の本殿を再建という記録があるので、鎌倉時代からの古社であることがわかります。
浮気という地名が先にあり、そこを支配して領地を姓にしたのが浮気氏なので、少なくとも鎌倉時代には浮気という地名があったことに。
その土地を領有して、地名を姓にするところは、北条氏の出という浮気氏は、なかなか一途(いちず)だったようです。
珍地名(4)珍小島|北海道
島にある三角点の名は「チンコ島」!
珍小島/北海道虻田郡洞爺湖町
洞爺湖に浮かぶ陸繋島が珍小島。
テレビ朝日『ナニコレ珍百景』でも、過去にナンジャコレ珍百景のコーナーで紹介されたことがありますが、まだまだマイナーな存在。
渇水期で水位が下がると島に歩いて渡ることができるという「珍しい小島」が地名の由来ともいわれますが、定かでありません。
周囲約200メートル、面積約2000平方メートルの小さな無人島。
小島ながら島には標高84.1mの三角点が置かれていますが、湖面の平均標高は84mとされているので、ほとんど起伏がないことになります。
四等三角点の名称は、「チンコ島」。
茶目っ気のある人が付けたのか、はたまた珍小島は難読で正しく読ませたいという気持ちからなのかはわかりませんが、あえてカナ表記に。
三角点フリークなら、四等三角点「チンコ島」を確認するのもおすすめです。
湖畔側に設けられた珍小島公園は洞爺湖有珠山ジオパークのジオサイトで、洞爺湖温泉街、湖中央の中島を眺めるスポットにもなっています。
取材班が選んだ珍地名(2)浮気町&珍小島 | |
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