茨城県笠間市にある普門宗の古刹が、正福寺。『佐白山縁起』によれば白雉2年(651年)、狩人の粒浦氏が佐白山山頂に創建したと伝えられています。坂東三十三観音第23番霊場で本尊は十一面千手観世音菩薩(木造佐白観音坐像)。佐白観音と通称され、ご利益は諸願円満。
坂東三十三観音第23番霊場
孝徳天皇(在位645年~654年)の勅願所となって正福寺と称して栄えたと伝えられますが、建保2年(1214年)、宇都宮頼綱(うつのみやよりつな)の命により、甥の宇都宮時朝(笠間時朝)が正福寺を襲って堂宇を破却。
正福寺跡に笠間城を築き、笠間氏を名乗っています。
ところが僧侶の亡霊に悩まされたため、忠円阿闍梨を招いて観音堂を再建、笠間氏の祈願寺としています。
豊臣秀吉による小田原攻めに参加しなかったため笠間氏が滅亡すると正福寺も衰退。
明治の廃仏毀釈で廃寺寸前となっていますが、昭和5年、現在地に移転。
本尊は鎌倉時代中期の作(光背は平安時代後期)で茨城県の文化財となっています。
坂東三十三観音霊場間の距離・時間
第22番・妙福山佐竹寺/北向観音(茨城県常陸太田市天神林町2404) — (32km/車45分) —第23番 佐白山正福寺/佐白観音(茨城県笠間市笠間1056-1) — (23km/車40分) — 第24番・雨引山楽法寺/雨引観音(茨城県桜川市本木1)
※距離と時間はルートや交通状況により変動するため、およその目安です
佐白観音(正福寺) | |
名称 | 佐白観音(正福寺)/さしろかんのん(しょうふくじ) |
所在地 | 茨城県笠間市笠間1056-1 |
関連HP | 佐白観音(正福寺)公式ホームページ |
電車・バスで | JR笠間駅から徒歩30分、または、タクシーで7分 |
ドライブで | 北関東自動車道友部ICから約6km |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | 佐白観音(正福寺) TEL:0296-72-1332 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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