常陸國總社宮

常陸國總社宮

茨城県石岡市にある律令制の始まりとともに常陸国の国府に祀られた古社が、常陸國總社宮。石岡市は古代に常陸国の国府が置かれた地。天平年間の創建という古社で、常陸国中の神々を合祀する社で、茨城県を代表するパワースポットのひとつ。

常陸國の総鎮守

中央政庁から国府に赴任した国司(国府の長官)の重要な役割のひとつに国内の神社の統括がありました。
常陸国に国司が赴任すると一之宮(鹿島神宮)、二之宮」(静神社/那珂市)、三之宮(吉田神社/水戸市)など国内に点在する各神社を訪れて神々を参拝する神拝という行事がありましたが、これを簡略化するため神社の神々を一同に集め祀ったのが「總社」。

常陸國總社宮には、主祭神として伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、素盞嗚尊(すさのおのみこと)、瓊々忤尊(ににぎのみこと)、大国主尊(おおくにぬしのみこと)、大宮比賣尊(おおみやひめのみこと)、布留大神(ふるのおおかみ)の6柱を祀りますが、東西南北天地と常陸国の全部の神々を網羅しています。
境内に十二末社が鎮座し、常陸の主な祭神がここに祀られているのです。

現存する本殿は江戸時代初期の建立で、京の御所を向いて西向きに建っています。
9月に齋行される『常陸國總社宮大祭』(『石岡のおまつり』)は、『川越まつり』(川越氷川祭)、『佐原の大祭』とともに関東三大祭りの一つに数えられ、大型の山車の曳き回しで有名。

常陸國總社宮
名称 常陸國總社宮/ひたちのくにそうしゃぐう
所在地 茨城県石岡市総社2-8-1
関連HP 常陸國總社宮公式ホームページ
電車・バスで JR石岡駅から徒歩18分
ドライブで 常磐自動車道千代田石岡ICから約3.4km
駐車場 30台/無料、正月や石岡のおまつりの際には臨時駐車場開設
問い合わせ 常陸國總社宮 TEL:0299-22-2233
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

常陸国分尼寺跡

古代の常陸国(現在の茨城県)は、大和朝廷の東方支配の前線基地的な役割を担っていたと推測されています。国分寺と同様に741(天平13)年の聖武天皇の詔によって68の国ごとに建立された国分尼寺のひとつが常陸国分尼寺。正式名を法華滅罪之寺(ほっけ

常陸国分寺(国特別史跡常陸国分寺跡)

741(天平13)年の聖武天皇の詔によって68の国ごとに建立された国分寺(こくぶんじ)は、正式には金光明四天王護国之寺(こんこうみょうしてんのうごこくのてら)といい、常陸国分寺は、752年(天平勝宝4)年の建立。同年5月には百済王族の子孫・

常陸国衙跡(常陸国府跡)

国衙(こくが)とは古代に国司の勤務した役所のこと。現代風に言い換えれば県庁のような存在。茨城県石岡市にある石岡小学校の校庭など常陸国衙跡の発掘調査では常陸国府の中心地に置かれた役所と倉庫群の跡が発見されています。国府の下には郡衙が置かれてい

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ